無傷の3連勝で、前哨戦の
フィリーズレビューを完勝した勢いそのままに、
クイーンズリングがM・デムーロを背に、栗東CWで軽快かつ鋭いアクションを披露した。
最終リハのパートナーは僚馬
スノーライン(3歳未勝利)が務めた。6Fからスタートすると、4馬身後ろで折り合いをつけながら追走。直線は内に潜り込むようにして並びかけると、鞍上のわずかな合図に瞬時に呼応。6F85秒0-39秒8-12秒9のタイムで、首差かわしてフィニッシュ。時計を確認した鞍上は「馬場が重かったのにいい時計ね。動き、すごく良かった」とうなずいた。
3連勝を決めた前走がマイナス20キロという大幅な馬体減。「ビックリした」とM・デムーロと吉村師は口をそろえたが、馬体が回復しているからこそ、最終追い切りにジョッキーを乗せることができた。そして、上々のアクションで不安を一蹴した。「GIだし、軽過ぎても駄目。その意味でジョッキーに乗ってもらいました。思い通りの追い切りができました。先週の時点で452キロ(前走444キロ)。馬体の心配がないからこそです」と吉村師は胸を張った。
3月に
JRAの騎手となったM・デムーロにとって、
桜花賞は特別なレースの一つだ。
レッドオーヴァル(2番人気)で挑んだ一昨年、弟のC・デムーロが操る
アユサン(7番人気)との競り合いに首差及ばず2着。「2年前は負けましたからね。今度は勝ちたいです」と、その悔しさは忘れていない。
04年
ダンスインザムード以来、11年ぶりの無敗馬による
桜花賞Vへ-。「チャンスはあります。もちろん(4連勝を)意識していますから」と吉村師は力強く言い切った。
提供:デイリースポーツ