今年の
皐月賞はセンスの高い馬達が集結。中でも注目が集まるのが3戦3勝、重賞2連勝中の
サトノクラウンだ。レースセンスが高く、終いの瞬発力も素晴らしい。前走の勝ちっぷりからこの馬が一歩リードしているように思える。しかし、同じく3戦3勝の
キタサンブラックや、
リアルスティール、
ダノンプラチナ、
ブライトエンブレムといったところも素質では引けを取らず、非常に楽しみな一戦となりそうだ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■4/19(日)
皐月賞(3歳・牡牝・GI・中山芝2000m)
サトノクラウン(牡3、美浦・
堀宣行厩舎)は2戦目の東京スポーツ杯2歳Sで強豪達を撃破して重賞制覇。内枠有利の馬場で嵌った感があったのだが、それを
弥生賞の完勝で払拭した。レースセンスが良く、終いもしっかり。馬群も割れるので、死角は少ない。1冠目奪取に王手を掛けている。
キタサンブラック(牡3、栗東・
清水久詞厩舎)は2戦2勝で臨んだ
スプリングSで
リアルスティールの猛追を凌ぎ3連勝を達成。好位からスッと抜け出す瞬発力を持っていて、レースセンスは非常に高い。正に
皐月賞向きと言え、ここも立ち回りと流れ次第でチャンスが十分にある。
リアルスティール(牡3、栗東・
矢作芳人厩舎)の前走は終いの末脚が際立っていて、取りこぼし感の強いレースになってしまったが、逆に力のあるところは示した。2戦目で強豪相手の
共同通信杯を勝っているようにセンスは高く、ここでも上位争いできるだけの素質は持っている。
ダノンプラチナ(牡3、美浦・
国枝栄厩舎)は2歳王者として臨んだ前走の
スプリングSで3着。いかにも休み明けで張りのない馬体だったが、一応の格好は付けた。一叩きの上積みは大きそうで、距離をこなせれば巻き返しのチャンスは十分にあるだろう。
ブライトエンブレム(牡3、美浦・
小島茂之厩舎)は不器用なところがあって、その面で不利なところはあるが、能力はこのメンバー相手でも引けを取らない。前走は内有利の馬場で大外を通り続けて差してきた。前走よりも差しが決まりやすい馬場状態なら、ここは一気の差し切りまであってもおかしくない。
その他、
京成杯勝ちで当該コースと相性の良い
ベルーフ(牡3、栗東・
池江泰寿厩舎)、前走はオーバーワークがたたったが調整次第で巻き返せそうな
ベルラップ(牡3、栗東・
須貝尚介厩舎)、急上昇中でレースを自分で作れる
スピリッツミノル(牡3、栗東・
本田優厩舎)、折り合いが課題も力のある
ドゥラメンテ(牡3、美浦・
堀宣行厩舎)、前走の馬体減が気掛かりも素質高い
アダムスブリッジ(牡3、栗東・石坂正厩舎)辺りも上位争いを睨む。発走は15時40分。