豊富なスタミナをフルに生かす。目下3連勝中の
スピリッツミノルが逃走Vに意欲満々だ。「1週前はこの馬らしくない好時計(栗東CWで6F80秒7)が出たし、動き自体も良かった。順調です」と橋本助手は仕上がりの良さを強調する。
キャリアはここまで10戦。6戦目から思い切ってハナに立つ競馬を試み、8戦目で初勝利を挙げた。「逃げの
スタイルがはまったみたい。集中力がある方ではないので、ほかの馬にかわされるとやめてしまう。でも、後ろからつつかれる形ならしぶとい」。
前走の
すみれSでは4角で馬群にのまれるかに見えたが、直線に入るとエンジンを再点火し、後続を3馬身突き放した。「こちらが思った以上の走りを見せてくれる。今回もいい意味で想像を裏切ってほしいですね」と仕上げ人は笑顔をのぞかせた。
発馬後にもたつくところが玉にきず。しかし、出ムチを入れてグイグイ出して行っても、決して掛かることがない点は強みだろう。
「スタミナもかなりあるので、酒井ジョッキーいわく“
菊花賞向き”(笑)。今回は相手が強くなるけど、自分の競馬をするしかない。どこまで通用するか楽しみです」と期待を膨らませる。先週の
桜花賞では
レッツゴードンキが30年ぶりに逃走Vを達成。今週は個性派の
ディープスカイ産駒が波乱の立役者となりそうだ。
提供:デイリースポーツ