21日、新潟競馬場で行われた
アイビスSD(GIII・芝1000m)は、田嶋翔騎手騎乗の7番人気
テイエムチュラサン(牝3、栗東・小島貞博厩舎)が、好スタートから先頭に立つと、2番人気
ウェディングバレーとの追い比べをクビ差制し優勝した。勝ちタイムは54秒0(良)。さらに2.1/2馬身差の3着には、外を進出した4番人気
スピニングノアールが入った。圧倒的1番人気(単勝180円)に支持された
カルストンライトオは、最内枠から直線外目に進路を取ったが、伸びきれず4着に敗れた。
勝った
テイエムチュラサンは
父タイキシャトル、
母フルフリングス(
その父ノーザンテースト)という血統の鹿児島産馬。昨年7月のデビュー戦を制し、3戦目の
ひまわり賞(九州産馬、2歳OP)にも逃げ切って優勝。その後、橘S(OP)2着など短距離戦を中心に好走するも勝ち星を挙げられず、今回約1年ぶりの勝利となった。重賞は初制覇。通算成績12戦3勝(重賞1勝)。馬名
チュラサンは、沖縄の方言で「美しい人」という意味。九州産馬による重賞制覇は、98年小倉3歳S(GIII)を制した
コウエイロマン以来7年ぶりとなった。
鞍上の田嶋翔騎手、管理する小島貞博調教師ともに、
JRA重賞は初制覇。また、生産者のテイエム牧場も今回の勝利が重賞初制覇となった。