2着までダービーの優先出走権が得られるダービー
トライアル、
青葉賞(GII・芝2400m)に出走予定の美浦所属各馬について、関係者に取材した。
レッドライジェル(牡3・美浦・
藤沢和雄)について、
柴田善臣騎手。
「他馬を気にする面が解消してきました。ここまで順調ですし体調も良いので、稽古の動きも当然良いです。勝てれば良いですね」
大江原勝調教助手。
「2走前(未勝利)に勝った時は展開がはまった感じもありましたが、前走の
山吹賞(500万下)では終いを生かすレースをして勝てたのは良かったですし、力もつけているのでしょう。体つきは変わりはないですが、体調はキープできています。東京も良いと思います」
ブラックバゴ(牡3・美浦・
斎藤誠)について、斎藤調教師。
「前走の
スプリングS(GII・6着)はスローの流れで、あの位置取りでは厳しいですね。以前より追い切りで動かなくなっていますけど、線の細いタイプで太目感はありません。オンとオフがはっきりしている馬なので距離が延びるのは良い方向に出ると思いますし、東京コースに替わるのも良いでしょう」
タンタアレグリア(牡3・美浦・
国枝栄)について、
蛯名正義騎手。
「能力は新馬の追い切りの時から感じていました。ここのところ常識にかかってきましたし、この馬のタイプがつかめてきました。どのようにしていけば良いか、方向性がわかってきましたね。順調に来ていますし、今週(4/29)の追い切りの動きも良かったです。距離は長い方が良いと思っていましたが、更に延びても良いくらいです」
ヴェラヴァルスター(牡3・美浦・
木村哲也)について、木村調教師。
「前走のゆりかもめ賞(500万下・1着)後は、ノーザンファーム天栄に放牧に出ました。4週前くらいに戻ってきて、順調にここに向けて調整してきました。馬体や馬体重など肉体面は変わっていませんが、フレームが大きくなって成長した感じがします。今週(4/29)の追い切りは3頭併せの1番後ろから進み、ひと呼吸置いてから仕掛ける内容でしたが、良い動きでした。レース間隔は開いていますが、ここを目標にやってきましたし楽しみですね」
カカドゥ(牡3・美浦・
奥村武)いついて、奥村調教師。
「切れる感じではないので東京コースはどうかなと思っていましたが、前走の
水仙賞(500万下・4着)は上がり33秒5の脚を使ってくれましたし、東京の方が良さが出るのではないかと思います。先週は横山(典)騎手が乗ってビシッとやっていますし、ここまで順調です。もう少し体が増えてほしいですが、成長力のある血統なのでこれから良くなってくれると思います」
ストレンジクォーク(牡3・美浦・小島太)について、柴山雄一騎手。
「前走(500万下・1着)は厳しい競馬でしたが、馬の力で勝ってくれました。あのような競馬ができればどんなレースでもできると思いますし、東京コースはもっと良い脚が使えそうですね。先週も今週も追い切りの動きは良かったですし、前走以上の状態で臨めそうです。前半の折り合いに気をつければ、東京の2400mも問題ないと思います」
ミュゼダルタニアン(牡3・美浦・高市圭二)について、高市調教師。
「前走の
山吹賞(8着)は馬場が硬かったですし、前に行き過ぎて目標にされてしまいチグハグな競馬になりました。道中は引っ掛かる馬でもないので、2走前の
水仙賞(3着)では良い脚を使ってくれましたね。今回と同じ条件で未勝利を勝っていますし、同じ舞台で頑張ってほしいです」
スモークフリー(牡3・美浦・
戸田博文)について、戸田調教師。
「先週併せ馬でやりましたが、1頭になると若干遊ぶところがあるので、それを考慮して今週(4/29)は単走で追い切りました。だいぶ幼さも取れてきましたし、1勝馬ですけど力はある馬だと思います。負けはしたものの、前走(500万下・2着)で芝の適性も見せてくれました。今回は2回目の芝のレースで、ガラリ一変があってもおかしくないと思っています。トビが大きい走りをしますので、広い東京コース向きだと思います」
マイネルサクセサー(牡3・美浦・
畠山吉宏)について、畠山調教師。
「追い切りの動きは、まずまず合格点だったと思います。だいぶ体も締まってきましたね。スタミナがありそうなので、距離延長はプラスだと思います。切れ味があるタイプではないので、スタミナを生かす流れになってほしいです」(取材・写真:佐々木祥恵)