4日、小倉競馬場で行われた
小倉2歳S(GIII・芝1200m)は、
武豊騎手騎乗の2番人気
アルーリングボイス(牝2、栗東・野村彰彦厩舎)が、好位追走から4角入り口で先頭に立つと、外から追い上げた5番人気
セントルイスガールの追撃をハナ差凌ぎきり優勝した。勝ちタイムは1分09秒1(良)。さらに1.1/2馬身差の3着には、先行した1番人気
トーホウアモーレが入った。
勝った
アルーリングボイスは、
父フレンチデピュティ、母は99年小倉3歳S(GIII)を制した
アルーリングアクト(
その父エンドスウィープ)という血統。初戦(阪神・芝1200m)はクビ差2着に惜敗するも、続く未勝利戦は3.1/2馬身差で快勝していた。通算成績3戦2勝。今回の勝利で、母娘同一重賞制覇を達成。母娘による牡・牝混合重賞の制覇は、高松宮杯での母イットー(75年)・娘
ハギノトップレディ(81年)以来24年ぶりとなった。
鞍上の
武豊騎手は、同レース初制覇。
JRA重賞は
メイショウカイドウ(牡6、栗東・坂口正大厩舎)で制した
小倉記念(GIII)以来、通算209勝目。また、同騎手は
メイショウカイドウで今年の小倉古馬重賞(
小倉大賞典、
北九州記念、
小倉記念-全てGIII)に勝利しており、史上初の“同一年小倉重賞完全制覇”の快挙を達成。これまで岩元市三調教師、
河内洋調教師が騎手時代に小倉で開催される平地4重賞を全て制しているが、同一年に達成したのは今回が初めて。
管理する野村彰彦調教師は、
母アルーリングアクトに続き同レースは2勝目、
JRA重賞は
カネトシガバナーで優勝した03年
阪神スプリングJ(J・GII)以来、通算19勝目となった。