連勝が途切れたことで気楽に臨める立場となった。その利点を生かしたい。
皐月賞3着の
キタサンブラックは金曜朝、栗東坂路で軽快な走りを披露。
リラックスムードを漂わせた。「疲れを残さないようにやってきました。けさもいい動きでしたよ」と辻田厩務員は笑顔をのぞかせる。
東京ではこれまで2戦2勝。試練の8枠(17)番にも仕上げ人は涼しい表情だ。「新馬戦は外枠(7枠(14)番)から、終始外々を回りながら勝ちましたからね。今回も調教師とジョッキーが考えて、うまく乗ってくれると思う」。初距離も問題はなさそうだ。「ゆくゆくは
菊花賞で、と思っていたくらい。折り合いはつくし、2400mは心配していないです」と自信を口にした。
馬主は演歌界の大御所・北島三郎。「オーナーに喜んでいただきたいです。レース当日は雨予報みたいですが、苦にはしないタイプ。ほかが気にするようならむしろ歓迎です」と前向きな姿勢を崩さない。立ち回りのうまさを生かして、大逆転での戴冠を目指す。
ポルトドートウィユは栗東坂路で調整。1本目は軽く4F70秒8。そして2本目は4F68秒2-14秒9を計時した。「しなやかな走りでしたね。ここまで順調に問題なく来ることができました」。送り出す高野師は、体調の良さを確認。大一番に向けた準備をさらに整えていきたい、と話した。祖
母エアグルーヴを天皇賞ウイナーに導いた
武豊を背に、血のドラマを完結させる。
提供:デイリースポーツ