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モーリス堀師「まだまだ良くなりそう」/安田記念共同会見

  • 2015年06月04日(木) 19時01分
 関東に移籍後、ダービー卿CT(GIII)を含めて3連勝と、一躍安田記念の有力候補となったモーリス(牡4・美浦・堀宣行)を管理する堀宣行調教師の共同記者会見が、美浦トレーニングセンターで行われた。

(最終追い切りについて)
「ハミ受けを含めて折り合いに課題がある馬なのでその確認を行いました。あと今日はやり過ぎないというのが重要なことでしたし、調教の量としては良かったと思います」

(転厩してきてからの3連勝について)
「終いの決め手はしっかり生かせてはいるのですが、折り合い面やゲートなど、まだ課題の方が多いように思います」

(厩舎に入ってきた時の印象は?)
「長期の休養を挟み、牧場でリフレッシュはしていましたけれども、背腰の痛みなどのウイークポイントがかなりあり、その部分のケアが第一だと思いました」

(才能や素質を感じた点は?)
「元々フットワークの良い馬だったと思いますけど、非常にヤル気があっていつも一生懸命走るところです」

(前走のダービー卿CTの勝利について)
「厩舎でもこの馬を段々掴んできていたところで、ゲートの課題やハミ受けなども、調教の段階ではだいぶ改善してきていました。中山でしたし、馬込みに入って良い位置で折り合える感じで、もう一歩競馬の内容を進めていくつもりでいたのですけど、やはり後ろから運ぶ形になってしまいました。終いは良い脚を使って結果は良かったのですけど、内容としてはこちらが意図したものとはだいぶ違いました。今後も馬と向き合って、対応していかなければいけないと思っています」

(東京コースの適性について)
「ワンターンなので、折り合い面に関してはむしろやりやすそうですが、流れの中でこの馬の決め手をどこで生かすかということになると、立ち回りは難しいと考えています」

(実際本番ではどのようなレースを?)
「レースによりますので、そこは非常に難しいところですね。やはりこの馬の良いところを生かしたいので。ペースによって位置取りや仕掛けのポイントが変わってくるのではないでしょうか」

(枠順に注文は?)
「枠に関してはその時の馬場状態、他の馬との並びの兼ね合いなどがありますので、現状では何とも言えません。ゲートの駐立が悪かった馬なのですが、だいぶ調教でも改善してきていますので、どこの枠でも対応してくれるのではないかと思っています」

(最後にファンへのメッセージを)
「課題の多い馬で、まだ完成はしていませんが、ポテンシャルは高い馬です。状態はまだまだ良くなりそうですが、能力を出せる出来には仕上がってきていますので、そのあたりをお見せできればと思っています」
(取材・写真:佐々木祥恵)

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