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モーリスが新マイル王に、川田「いい時に乗せてもらってラッキー」/安田記念

デイリースポーツ
  • 2015年06月08日(月) 17時00分
 戦国マイル界に新王者が誕生した。「第65回安田記念・GI」(芝1600m)は7日、東京11Rに17頭で争われ、1番人気のモーリス(美浦・堀)が、4連勝で一気に頂点に駆け上がり、GI初挑戦でタイトルを獲得した。出遅れていたこれまでとは一転、課題の発馬を決めると積極的に好位でレースを運ぶ。4コーナーで早くも前を射程圏にとらえると、直線では鞍上の川田が持ったまま余裕の手応えで一気に先頭へ。ゴール前で3番人気のヴァンセンヌ(2着)が外から猛然と迫ってきたが、追撃を首差抑えてフィニッシュ。堀厩舎は先週のダービー(ドゥラメンテ)に続き、2週連続のGI勝利となった。勝ちタイムは1分32秒0。さらに1馬身1/4差の3着には12番人気のクラレントが突っ込み、3連単は12万7190円の高配当となった。

「期待に応えられてホッとした。2歳の時から背中のいい馬だったが、成長している。いい時に乗せてもらってラッキー」。5戦ぶりにコンビを復活した川田は笑顔を見せた。

 2年前の5月20日、札幌競馬場で行われたHBAトレーニングセール前日の公開調教で2F21秒80の一番時計をたたき出した。10月の新馬戦ではいきなりレコード勝ち。だが、栗東に在籍していた2、3歳時は難しい気性が出世を阻んだ。だが、堀厩舎への転厩をきっかけに素質が開花。1000万下から再スタートすると、連勝街道を驀進した。

「GIを勝てる馬だとは、まったく想像していなかった。急に1番人気の支持を受けて、それに応えられた」。すっかり勝利調教師インタビューが板についてきた堀師も、ここまでとんとん拍子に事が運ぶとは思っていなかったようだ。

 ドゥラメンテの2冠、リアルインパクトの豪GIと合わせて春は国内外のGIを4勝。リーディングトレーナー争いでも全国首位に立ち、まさに独り勝ち状態だ。「たまたま“最大瞬間風速”が吹いている。そんな感じ」。余裕たっぷりに、5週続いた府中のGIシリーズを締めくくった。

 07年の春秋マイルGI連覇を決めたダイワメジャーを最後に、主役不在の状態が続くマイル界。4連勝、しかもGI初挑戦初Vを着差以上の完勝で決めた新王者が、絶対王者として君臨し続ける。

提供:デイリースポーツ

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