“夏男”が連覇を目指す。
メイショウナルトは昨年の
七夕賞を1馬身3/4差で逃げ切り完勝。重賞初制覇を決めた13年
小倉記念以来、11か月ぶりの勝利だった。あれから丸1年、再び白星から遠ざかっているが、何しろ昨年は4戦連続2桁着順からの大変身だっただけに、不気味な存在だ。
昨年は
鳴尾記念11着からの一変で、今年も
ステップは同じく
鳴尾記念(9着)。ひと叩きの効果はあるのか。「1回使って、という
セオリーが当てはまらない馬。いつも状態はいいし、昨年と変わらないんだけど」と武田師は説明する。ただ、1週前追い切りの動きには目を奪われたという。「久しぶりに動いたなと思った。いつもは直線で頭が高くなって前脚の伸びが物足りなくなる。それが、先週は頭を上げずに走っていた」と実戦に結びつくことを期待する。
暑さにはめっぽう強い。10〜3月は[0・0・2・9]と連対ゼロ。だが4〜9月は[6・4・1・8]の好成績で、特に7〜9月は4勝、2着4回の実績を誇る。「そう思いたいな。“冬は駄目、夏はいい”と思ってきた。寒いと早くから毛が伸びるしね」と得意の時季で目覚めるシーンを描く。
「これだけ気が悪くて走る馬も珍しい。やめるのかどうなのか、いつも分からない。気分良く走れれば。少しでも斤量が軽くなるのは有利」。この1年間はハンデ戦で57.5キロを背負わされてきたが、今回は0.5キロ減の57キロで戦える。7歳のセン馬に託された復活への思い。願いはかなうか、注目が集まる。
提供:デイリースポーツ