グランデッツァは藤懸(レースは川田)を背に栗東坂路で4F51秒5-37秒3-12秒3をマーク。前日の雨の影響で重くなったチップも何のその、豪快に蹴散らした。「動きが良かった。調子がいいな」。動きを見守った平田師も満足げにうなずく。
前走の
鳴尾記念は、昨年夏の
函館記念(10着)以来の2000m。5着に敗れたが「距離は大丈夫。追いだしが遅れて脚を余したからね」とトレーナー。引き続き手綱を取る川田も「前半力んで流れに乗れなかったけど、距離が長いとは感じなかった」と手応えをつかんでいる。
初見参となる福島にも指揮官は「前に行けるから、小回りが合わない馬じゃないし、前の馬を見ながらで競馬はしやすい」と期待を込める。「何とか賞金加算したい」。秋のGI戦線を見据え、12年
スプリングS以来、約3年4か月ぶりの重賞奪取を狙う。
メイショウナルトは栗東CWで単走追い。5F66秒7-37秒6-11秒7と優秀な時計で好調ぶりを示した。1週前追い切りと同様、この日も頭を上げずに疾走。「いい感じだった。ただ、これが結果に結びつくかは分からないけど」と武田師。連覇のかかる一戦だが、丸一年勝っておらず「あとは気分次第。信用できる馬じゃないから。馬に“お願いします”って言うだけ」と苦笑いした。
提供:デイリースポーツ