◆以前より広がった感のある東西格差
先週の中央競馬が終わった時点で、関西の3歳オープン馬は85頭。対する関東は49頭。西高東低はもう慣れっこになっているが、格差が以前に増して広がった気がする。
調教師ランキングになると関東はもっと哀れだ。関東でベストテン入りしているのは6位(10勝)の堀調教師のみ。1位(17勝)の矢作調教師から、10位(9勝)の中村調教師まで、みごとに関西の調教師が並んでいる。その勝ち星の総計は103勝。ベストテンの勝ち星の9割を、関西の調教師が稼いでいる計算になる。
ディープインパクトの3歳馬も、関東馬で上位25傑に入っているのはベルキャニオン、アデイインザライフ、サトノフェラーリの3頭のみ。残り22頭はハープスター、ミッキーアイルを双璧に、ずらりと関西馬が居並んでいる。
その生産牧場もノーザンファーム10頭、社台コーポレーション白老ファーム4頭、社台ファーム1頭。日高の牧場もディープインパクトをけっこう付けているが、上位に名を連ねるのは社台グループの生産馬ばかりだ。むろん、これも今に始まったことではない。
関東限定のPOGに参加しているが、良血のディープインパクト産駒で固めた者は、多くが総崩れとなっている。今週は、金曜日のフラワーC、土曜日のファルコンS、日曜日のスプリングSと、3歳重賞の3連戦。そろそろ関東馬も意地を見せてほしい。
スプリングSで上位の人気が予想されるのは、アジアエクスプレス、ベルキャニオン、次いでロサギガンティア、クラリティシチー。いずれも関東馬だ。この布陣で関西のBC級にやられるようでは、もう関東馬に明日はない。
フラワーCはディープインパクト産駒が多数出てくる。そのなかではショウナンパンドラが最も人気を集めそうだが、この馬は関西馬。これにチョコレートバイン以下の関東馬が、どう戦いを挑むか。
関東は木曜日にかなり雨が降った。金曜日は晴れの予報となっているが、パンパンの良馬場は望めそうにない。先週のフィリーズレビューと同じくフラワーCも荒れるのか、それとも素直にディープインパクト産駒を買うべきか。ああ、今週も悩ましい。