▲一躍菊花賞の主役へ躍り出たリアファルの芝転向について語る音無秀孝調教師
皐月賞・日本ダービーで圧倒的な強さを見せつけたドゥラメンテが骨折で戦線離脱を余儀なくされ、最後の一冠・菊花賞は、混戦ムードを呈してきた。春の実績馬か夏の上がり馬か。さらに今年は異色の経歴を持つ有力馬が現れた。ダートで6戦2勝、交流重賞2着の実績を持ちながら、神戸新聞杯を制したリアファルだ。なぜここにきて芝に転向したのか。管理する音無秀孝調教師を直撃した。(取材・文:大恵陽子)
日本ダービーに出走したかった
「元々、芝馬だと思っていたんです」 音無秀孝調教師はそう切り出した。
「兄クリソライト(牡5、音無厩舎、ジャパンダートダービーなどダート重賞3勝)のイメージや、脚元がまだしっかりしていなかったこともあって、新馬戦はダートを使いました。でも