スマートフォン版へ

【短期集中連載】たった一度っきりの“マッチレース” 1996年阪神大賞典−ナリタブライアンvsマヤノトップガン−(第4回/全7回)

  • 2019年03月13日(水) 18時00分
ナリタブライアン

▲ ナリタブライアンを破り、見事に1995年有馬記念を制したマヤノトップガン


第4章 種牡馬ブライアンズタイムの輝き


 ナリタブライアンとマヤノトップガンは、父に同じブライアンズタイムを持つ。そして父が同じその2頭が、1994年と1995年の年度代表馬に続けて選ばれた。でも、それは決して偶然ではない。ブライアンズタイムはまさにこの時期、本物の輝きを放っていたのだ。

 アメリカで2つのGIを勝ったブライアンズタイムは、現役を引退してすぐに種牡馬として日本へやって来た。初供用は1990年春。ターフではオグリキャップが現役最終年を迎えていた。

 ブライアンズタイムだけでなく、ちょうどこの頃、バブル経済の余波を背景に、日本では良血の競走馬や種牡馬、繁殖牝馬の輸入が急増していた。

 リンドシェーバーが朝日杯3歳Sを勝ったのが1990年暮れ。シンコウラブリイやヒシマサルは1992年の3歳重賞を勝ちまくり、ヒシアマゾンは1994年に破竹の重賞6連勝を記録した。1996年にはNHKマイルCが創設され、優勝馬タイキフォーチュンから8着までを外国産馬が占めている。

 種牡馬の世界では、さらにドラスティックな地殻変動が起きていた。

続きはプレミアムコース登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

『netkeiba Books+ Lite』とは
新サービス『netkeiba Books+』の各ブックの一部を、当コラムにて無料公開。どのような内容のストーリーなのかをユーザーの皆さまに知って頂くきっかけにしています。続きのコンテンツはnetkeiba Books+での公開となりますが、各ブックは「語り継がれる名勝負」「蘇るラストラン」「ブームを回顧する」「文化的・社会的側面から見た競馬」「競馬で知る」などとジャンル別にカテゴライズし、ストック型のコンテンツとしてお楽しみ頂けます。netkeiba Books+もぜひ愛読ください。

競馬に新たな価値を。netkeiba豪華ライター陣が贈る至極の読み物をご堪能ください。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング