【短期集中連載】丸ごと! キングカメハメハ(第7回/全11回)
第7章 欠点の少ないキングカメハメハ産駒と手が合う騎手は?
キングカメハメハは、社台スタリオンステーションの屋台骨を支えてきた種牡馬。その産駒は、ノーザンファームや社台ファームと縁の深いクラブ馬主や個人馬主が所有することが多い。ノーザン&社台系の勝負ジョッキーといえば外国人騎手。データを調べてみると、やはりルメール騎手やデムーロ騎手の勝率が高かった。騎乗数は少ないものの、短期免許のエース・モレイラ騎手も勝率が33%あった。
外国人騎手のなかでもルメール騎手の実績は凄まじく、16〜18年の3年間にキングカメハメハ産駒で60勝もあげている。これは、勝利数2位のデムーロ騎手(30勝)のダブルスコア。絶妙な向正面まくりで、レイデオロにダービーのタイトルを贈ったのは記憶に新しい。ルメール騎手は当代きっての“キンカメ名手”と覚えておいて損はない。さらに付け加えると、裏開催(主に北海道)に遠征したときは勝率41%、単勝回収率140%という鬼神のような大活躍をしている。