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【騎手の種牡馬辞典】ダイワメジャー編 ──年末から1月、2月の上がりの掛かりやすい馬場は狙い

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  • 2022年12月25日(日) 18時02分
ryusei

▲今回解説するのはダイワメジャー、父に似て曲者揃い!? (撮影:榎本良平)


“超”のつく競馬オタクの坂井瑠星騎手が、豊富な知識と経験から種牡馬を解説する「使える種牡馬辞典」。第二弾の今回は、リーディングを賑わす注目の種牡馬から、自身の中央GI初制覇のコンビとなったスタニングローズの父・キングカメハメハなど、レジェンド種牡馬もお届けします。

今回取り上げるのはダイワメジャー。実際に騎乗していたミルコ・デムーロ騎手が、「性格が悪い(苦笑)」と自身のコラムで度々語ってきていますが、産駒も実に曲者揃い。坂井騎手も「人間たちは翻弄されっぱなしです」と証言します。

一方で、競馬にいっても顕著な特徴があるそうで…!? 得意な馬場や距離など、予想に役立つ使える情報をご紹介します!

(取材・構成=不破由妃子)

◆大反響!「種牡馬辞典」第一弾はこちらから

「右に」と指示したら左に、「行け」とサインを出せば止まる


 netkeibaをご覧のみなさん、メリークリスマス!

 2022年の中央競馬も、残すところあと一日となりました。当コラムで今年最後に取り上げるのは、セリフォスのマイルCS制覇が記憶に新しいダイワメジャーです。

 ダイワメジャーが活躍したのは2000年代中盤で、僕は当時小学生。何度も言いますが、当時から“競馬漬け”だったので、その雄姿はよく覚えています。新馬戦のパドックで寝っ転がった…という逸話も、もちろん知っています。

 ミルコも何度もコラムで書いてますよね、「性格が悪い!」と(苦笑)。当然、僕はダイワメジャーに乗ったことはありませんが、産駒たちには数多く乗せてもらっているので、「なるほどなぁ」という感じです。

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▲ミルコ騎手とのコンビで皐月賞を制覇 (撮影:下野雄規)


 正直、そんなオヤジの血を引いている仔が多いです。言うなれば、個性派という名の曲者揃い(笑)。個体差はありますが、基本的に賢い仔が多く、おかげで人間たちは翻弄されっぱなしです。

 可愛く言えば“ヤンチャ”ということになるのでしょうが、たとえば「右に行け」と指示したら左に行こうとする、「左に行け」と指示したら右に行こうとする、「行け」とサインを出せば止まろうとする、「止まれ」とサインを出せば行こうとする…といった具合。そう、あまのじゃくっていうヤツです(笑)。先ほども言ったように賢い仔が多いので、おそらく人を試しているのでしょうね。

 そうそう、現地で見ていた方もいらっしゃると思いますが、11月5日、東京5Rのパドックで、ダイワメジャー産駒のカフジクロストリに落とされたのは僕です(笑)。

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1997年5月31日、東京都生まれ。父・坂井英光は大井競馬所属として地方通算2000勝を達成した名手(現調教師)。同期は藤田菜七子、荻野極、木幡巧也ら。2016年に栗東・矢作芳人厩舎所属でデビュー。2019年ノーワンのフィリーズレビューで重賞初制覇。2020年ダノンファラオのジャパンダートダービーで交流GI初制覇。また、2017年のオーストラリア長期遠征を皮切りに、ヨーロッパや中東など世界各国で騎乗。

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