▲藤田菜七子騎手から福永祐一騎手へ(撮影:武田明彦)
福永祐一騎手の引退特集。27年間のジョッキー生活をともにした仲間や、お世話になった師匠、陰で支えてこられたお母様など、縁の深い方々からのお手紙を紹介します。
福永さんへ
調教師試験合格、おめでとうございます。そして、長年の騎手としてのご活躍、本当にお疲れ様でした。
私にとって福永さんは、騎手を目指した頃からすでにトップジョッキーとして活躍されていましたし、デビューした頃から今も変わらずいろいろなことを教えてくださる、とても偉大な先輩です。
これまで数え切れないほどたくさんのことを教えていただきましたが、特に印象深いのは、私がデビューして1か月くらいの時、高知競馬場へ初めて遠征に行った時のことです。まだ騎手として右も左もわからない私に、馬場の見方や乗り方などを丁寧に教えてくださいました。同じ競馬場で乗った時に教えていただいたことは、私の財産になっています。