▲「みんなのKEIBA」など競馬メディアで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)
ホース・コラボレーターとして「みんなのKEIBA」などに出演。パドック診断が好評な細江純子さんに宝塚記念出走予定の有力馬10頭の馬体診断を行っていただきました。
ジャスティンパレス栗東・杉山晴紀 牡4
▲6月15日撮影(c)netkeiba.com
前走の天皇賞(春)時は、素晴らしい馬体に映りました。そこから中7週での今回ですが、一度前走時の疲れをとる為にも、若干緩めたのかな…と思えます。とは言え、写真の時点では1週前ですし、ここからパンプアップもしそう。そして何よりも、4肢の位置が素晴らしく、全体的に窮屈さのない姿勢。特に前軸がしっかりと地面を捉えており、力強さとバランスの良さを感じます。3歳時は華奢な印象でしたが、年齢と共にドッシリとしてたくましくなっています。また個人的に輸送競馬ではない方がいいとも思えますので、関西圏もプラスだと思います。
ヴェラアズール栗東・渡辺薫彦 牡6
▲6月15日撮影(c)netkeiba.com
有馬記念の時は、ジャパンC時と体重こそ変わらなかったものの、見た目にはジャパンCの疲れもあったのか、細く映りました。そして今回ですが、イメージ的にはジャパンCと有馬記念の間のような印象で、1週前を考えると、残り1週でここからどれだけ引き締まりとパンプアップを見せるのかだと思います。なので、有馬記念前よりも好きな体ですし、この馬の良さである重心の低い立ち姿勢をしており、悪くない状態に映ります。またジャパンCを勝利していますが、本質的には非根幹距離向きな印象で、阪神の芝2200mも合う条件だと思います。
アスクビクターモア美浦・田村康仁 牡4
▲6月15日撮影(c)netkeiba.com
若干トモが内側に入っているように映りますが、前走時よりも前軸は起きており、前ノメリに見えた重心がバックして、バランスが良くなっている印象を受けます。そして何よりも、この馬の良さはパパ譲りのフットワーク。前走時の返し馬でも惚れ惚れしましたが、ディープらしい軽やかさが武器だと思うので、当日の馬場は晴れが条件になると思います。
ディープボンド栗東・大久保龍志 牡6
▲6月14日撮影(c)netkeiba.com
前回の天皇賞(春)でのフォトパドックでは、良い頃に比べると形が崩れてきているように感じると書きましたが、当日のパドック、そして何よりも返し馬で驚きました。弾むようなステキなフットワークで、1回目のフランス帰り緒戦の有馬記念の返し馬に近いものを感じました。そして今回の立ち写真ですが、前回時よりも断然よく映ります。特に姿勢。前回は立っているというより、立たされているような感じでダラーンと重心が前におちている姿でしたが、今回は4肢1本1本でしっかりと地面を捉え、バランスがいい。また肌も薄くみせていますし、状態は良いと思います。