クイーンSを制したコガネノソラ(撮影:山中博喜)
今週は暑熱対策として競走時間帯を拡大し、9時35分〜18時25分まで競馬がありました。レースが終わる度に回顧して、そしてレースを見て、また回顧して〜…と、ひたすら競馬と向き合えた2日間でした。人馬のためでもありますし、たまにはこういった試みもいいですね。
さて、今週はクイーンSを取り上げていきます。
2024年7月28日 クイーンS舞台:札幌 芝1,800m
勝ち時計:1:47.4
レースラップ:12.3 - 11.2 - 12.2 - 12.4 - 12.2 - 11.8 - 11.6 - 11.8 - 11.9
ペース:スローペース(48.1秒-47.1秒)
風向き:直線追い風
脚質:フラット
馬場:ややイン有利
【レースポイント】1. 雨で馬場が荒れることはなく、やや内有利の馬場
2. 直線追い風の影響あり! 数字以上にペースは流れており差し馬も好走可能
【レース概要】 前日未明より降り続いた雨の影響で、芝は重馬場でスタートした札幌競馬場。ただし今年の札幌芝コースは例年以上に馬場状態が良かったため雨の影響は少なく、7Rから稍重に回復。時計もあまり遅くなく、見た目の馬場もキレイだったことから「やや内有利」と判断。
ペースは前後半800mが48.1秒-47.1秒と後傾1秒のスローペース。ただし当日の札幌競馬場は直線追い風が吹いており、最後の直線は速い時計が出やすく差し馬有利の環境だった。
これは同日の札幌1R、3R、4R、5R、9Rでラスト1ハロンまで減速しない、もしくはむしろラスト1ハロンで加速するレースラップになっていることからも追い風の影響はあったと判断できる。
以上からクイーンSは数字ほどスローペースではなく、また追い風に乗ってトップスピードに乗りやすい差し馬にも利がある競馬だった。
回顧のポイントは、脚質よりも通ったポジション。4コーナーで外を回した馬はやや不利が大きく、着順以上に評価が必要。とはいえレース全体としては大回りコースの札幌らしく比較的各馬の能力が問われた競馬となっていた。
【各馬解説】1着:コガネノソラ
中団の外目。手ごたえ良く直線に向くと、スムーズな競馬で差して勝利。終始スムーズな競馬で負担重量51kgの恩恵もあり鵜呑みにできないが