エルムSを制したペイシャエス(撮影:山中博喜)
今週はエルムSとレパードS。どちらも数少ないダート重賞で、メンバーも集まり非常に楽しみなレースとなりました。どちらの回顧も捨てがたいですが、今回は古馬重賞のエルムSを取り上げて回顧していきます。
2024年8月4日 エルムS舞台:札幌 ダ1,700m
勝ち時計:1:44.0
レースラップ:6.9 - 11.5 - 12.5 - 12.4 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 12.3 - 12.7
ペース:スローペース
風向き:直線向かい風
脚質:前有利
馬場:やや内有利〜フラット
【レースポイント】1.レース前半500m 30.9秒は重賞としては遅い! 前有利の展開。
2.風向きを考慮すれば向正面でもペース上がらず。前有利の展開。
3.稍重だが雨の影響は少ない。よって馬場はやや内有利〜フラットな状態。
【レース概要】 昨晩の雨の影響で稍重となったエルムSだが、見た目にも乾き始めていて良馬場に近い状態。時計もそこまで速くなく、馬場はやや内有利〜フラット。
レース前半500mは30.9秒とかなり遅く、これは同日に行われた未勝利戦よりも楽なペース。逃げ、先行馬はスムーズにポジションを取れており、前有利の競馬になった。
(参考:同日ダ1700m戦の前半500m)
1R 2歳未勝利 30.1秒
4R 3歳未勝利 30.4秒
7R 3歳上1勝クラス 30.7秒
11R エルムS 30.9秒
レースのラスト1ハロン12.7秒は直線向かい風の影響あり。数字ほどタフなペースでバテたわけではなく、上位の大半が逃げ、先行馬だったことからも、やはり前有利の競馬になったと考えるのが妥当。
とはいえ、大回りコースの札幌らしく道中での不利はなく、比較的各馬の能力が発揮されやすい競馬だった。
回顧のポイントとしては、展開が向かなかった後方の馬をチェックすること。
また、ダート競走らしくキックバックによる砂かぶりで能力を発揮できなかった馬をチェックした。
【各馬解説】1着:ペイシャエス
好スタートで番手後ろ。道中は終始砂を被る競馬になったが我慢できていた。