【関屋記念・小倉記念】サマーシリーズチャンピオンへ駒を進める馬は
中心となる馬が不在の中どこに焦点を当てるか
サマーシリーズも大きな山場を迎えようとしているが、今週の関屋記念も小倉記念も、これが中心と言い切れるものはいない。どこに焦点を当てるか、すべてはそこにかけるしかない。
一番興味をそそるものを選ぶことにした。
夏は牝馬と言われるが、関屋記念では2年前にクイーンCを勝ってそろそろ重賞2勝目を狙いたいプレサージュリフトはどうだろう。
前走メイSで牡馬相手に2年3ヵ月ぶりの復活勝利を飾ったばかりだが、マイルは6戦2勝、2着1回、3着2回と安定して走っている。ほぼ平坦なコースも合っていると思えるので、いいポジションに収まっていいレースが出来そうだ。
ここへきて上り調子に見えるものを、次に選んでみたい。
新潟は3戦して1勝、2着2回ときっちり走れているジュンブロッサムを。
昨年夏以降マイル路線に切り換えてから開花し、前走の3勝クラスの水無月Sでは早目に先頭に立ち、後続を3馬身突き放していた。昇級初戦になるが、得意のコースなら勢いに乗せて一気にといきたい。
そしてもう一頭が同じ5歳馬のディオを。
これまで20戦して大敗が2走前のダービー卿CTの11着のみで、あと19戦全て掲示板を確保しているという堅実派だが、昨年暮れに2勝クラス、そして今年に入って3勝クラス、オープンの東風Sと勝ち続けてきた。
スピードがありすぎて条件級では早目に先頭に立って遊んでしまっていたので、クラスが上がった方が競馬がしやすいと関係者は述べていたそうで、前走の米子Sのように流れに乗せて行けるという楽しみがある馬だ。
関屋記念で気になる馬を3頭取り上げてみたが、新潟の外回り、長い直線を頭に入れてさらに突きつめていきたい。
一方の小倉記念は、初めて中京で行なわれるので、これまでの小回りコースでの戦いと全く別ものと見るべきだろう。全体に起伏がありペースが落ち着きやすいのだが、傷んだ芝を張り替えてこの開催を迎えており、途中からスパートして高速決着となることを頭に入れておきたい。
ハンデ戦ということも考慮して54キロで走れる3歳馬シリウスコルトの可能性をまず取り上げた。
前走のラジオNIKKEI賞は、一旦抜け出してゴール寸前でアタマ差交わされ2着だったが、反応の良さは光っていた。年長馬とは初対決だが、逃げ差し自在なタイプで、レースをリード出来る力はあると見た。
長い直線を思い浮かべるとリフレーミングの末脚に期待したい。
今年に入って2連勝し、重賞で5着が2回。七夕賞では4角で内と外から来られ、仕掛けが一瞬遅れていた。中京で芝を6戦して4連対と得意にしていて、差しの生きる展開ならチャンスがある。
そしてもう一頭は、やはりハンデ面を重視して、54キロの5歳牝馬メモリーレゾンを加えておく。
秋華賞4着の実績があり、中京で2度戦って4着と5着だが、くずれは少なく、このハンデが生きそうな気がする。
「もしかして サマーシリーズ チャンピオン」