関屋記念を制したトゥードジボン(撮影:下野雄規)
今週は関屋記念と小倉記念。中でも重賞馬が7頭も出走した関屋記念を取り上げます。
2024年8月11日 関屋記念舞台:新潟 芝1,600m(外)
勝ち時計:1:32.9
レースラップ:12.5 - 10.9 - 12.0 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 10.9 - 11.2
ペース:スローペース(47.7秒 - 45.2秒)
風向き:スタンド→向正面への風(影響軽微)
脚質:前有利
馬場:やや内有利
【レースポイント】1. 馬場はキレイでやや内有利も、コーナーではペースが遅く外回しの負荷は小さい。
2. 前後半800mは47.7秒 - 45.2秒のスロー。前で競馬した馬が有利。
3.レース上がり3ハロンは33.3秒と速く、瞬発力不足の馬は対応できない。
【レース概要】 夏の新潟開催は芝張り替え後に行われる上、気温が高く芝の生育が良好な季節。よって今年の関屋記念も時計の出やすいキレイな馬場状態になった。
ただしスタンドから向正面へ風が吹いていたこともあり、3〜4コーナーではペースがあがらずスローペース。よって外を回す負荷は大きくなく、進路取りによる有利、不利はなかった。
ペースは前後半800mが47.7秒 - 45.2秒と超スローペース。後方にいた馬は物理的に届かない競馬になっており、前で競馬をしている逃げ、先行馬に有利な展開となった。新潟芝1600mは逃げ馬が強いコースであり、今年の関屋記念も逃げたトゥードジボンが勝利と傾向通りの結果になった。
回顧のポイントは以下の3点。
1. 前で好走した馬を過剰評価せず、後方で展開向かず敗戦した馬をチェックする
2. レース上がり3ハロン33.3秒と速い。瞬発力不足で敗戦した馬を見直す
3. ペース遅く折り合いを欠いた馬は能力を発揮できていない可能性がある
【各馬解説】1着:トゥードジボン
もったまま楽に逃げ。誰も競り合わなかったことで、前後半800mは47.7秒 - 45.2秒とスローペースの楽逃げになった。直線は危なげなく突き抜けて1着。
馬場、展開ともに完璧な競馬だったので