【天皇賞(秋)予想】展開や天候で結果は二転三転か 外枠引いたリバティアイランドの位置取りに注目
GI馬多数参戦も堅軸なし
GIホースは何頭もいるが、絶対に頼れそうな軸がいないように思われる今年の天皇賞(秋)。展開や天候によっても結果は変わってきそうだ。
人気はリバティアイランドだろうか。牡馬相手のGIでは2、3着だが十分に走れているし、決め脚がある一方で自在性もあるという、強みの多い馬。ここも上位争いをしてきそうだが、枠は12番と外めを引いた。ここからどのような位置を取ってくるかが注目だ。
レーベンスティールはまだGI勝ちがないが、そもそも国内のGIには初出走。重賞連勝の勢いでGIまで到達したいところ。ただこの馬も14番と外枠を引いた。この馬の5勝は馬番だと2、3、4、6、4番。強気に乗ってくるジョッキーだが、初手でどこまで攻めてくるだろうか。
ドウデュースは宝塚記念で1番人気を6着と裏切ったが、京都で重馬場となるとこの血統では仕方ないところ。今回は条件面で前走より良い部分が多いが、昨年7着と大敗している点は気になる。距離がもう少しあったほうがよい可能性もある。
ベラジオオペラは同距離の大阪杯で優勝。当時に比べて相手は強いが、前走・前々走のように先行策をとるなら1番枠は願ってもない枠。楽に位置を取ってそのまま粘り込みたい。極端に時計が速くなると対応できるか分からないが、日本ダービーでは33秒0の上がり(メンバー中最速)を使っていたりと、引き出しの多い馬である。
ソールオリエンスは宝塚記念で2着と久々の好走。ただ重馬場でのものだったし、どこまで信用してよいのか悩むところだ。上がりタイムがかかるレースでないと上がり上位には入れないと思うので、中盤までが消耗戦のようになったほうがよいのではないだろうか。
ジャスティンパレスは昨年の2着馬。ステイヤーで2000mは距離不足と思われたが、レコードが出るような競馬に対応してみせた。4、4、10着と大敗が続いたあとの競馬になるが、休み明けから走れるタイプ。うまくリセットしてくれば2年連続での好走も不可能ではない。
なにか1頭穴を挙げるとしたらキングズパレス。ハンデGIIIレベルの馬ではあるが、とにかく安定味がある。「相手なりに走る」をGIレベルでも発揮してくる可能性はある。