スマートフォン版へ

netkeiba

【大阪杯予想】前走上がり上位馬の意外な傾向

  • 2025年04月01日(火) 12時00分

穴馬が該当しやすいポイントとは


 GIになって8回が終了した大阪杯。着度数だけをとれば逃げ・先行タイプが強いのだが、前走上がり順位別で見ると、このようになってる。

回収率向上大作戦


 前走上がり3位以下だった馬は複回収率がかなり低い。一昨年のダノンザキッド(3着)、昨年のルージュエヴァイユ(同)と複穴も出て居るのだが、分母の大きさが勝っている印象だ。

 では、前走上がり1位か2位だった馬からは、どのような馬が大阪杯で好走しているのだろうか。上がり上位で勝ち負けしてきた馬なら大阪杯で上位人気になるはずで、だとすると複回収率が高いことの説明がつかない。

 前走上がり1〜2位から大阪杯で馬券に絡んだ11頭の(大阪杯における)人気順は、1、1、1、2、4、4、6、6、7、7、8番人気。あまり人気になっていない馬も多い。

 というのも。この11頭の中に前走1着馬は4頭のみ、前走2着も2頭で、以下前走3〜5着が各1頭、前走6〜9着が2頭と、「上がり上位なのに連対できなかった」という馬もけっこう馬券に絡んできたのだ。

 大阪杯自体が先行有利になりやすいことを考えると自在性は要求されるだろうが、さきほど説明したことは頭に置いておきたい。今回の登録馬で前走上がり1〜2位かつ3着以下だったという馬はキングズパレス(金鯱賞)とソールオリエンス(京都記念)。自在性という点では微妙だしこれまで馬券に絡んできた馬よりさらに人気はないかもしれないが、3着穴として意識はしてみたい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング