【ダービー卿CT予想】未だ全容見えぬレイデオロ産駒 トロヴァトーレの連勝に期待
トップハンデは苦戦傾向にある
ハンデ戦の「ダービー卿チャレンジトロフィー」は、かなり厳しいハンデが課せられることが珍しくなく、2013年以降もう12年間もハンデ頭は勝っていない。今年は57.5キロ以上を背負う馬が7頭もいるが、重賞勝ちの実績は2歳、3歳当時のケースがある。今年も例年通り波乱はありえる。1番人気馬は最近10年[1-1-1-7]でもある。
ただ、この枠順でJ.モレイラ騎手騎乗のトロヴァトーレ(父レイデオロ)は人気の中心でも、57.5キロはオープンに昇級後「2、1」着の最近の成績が評価されてのハンデ。1600mは通算[3-1-0-0]。うち3回が1分32秒3〜32秒5であり、前走から1.5キロ増の負担重量はそれほど大きな死角ではない。連勝が可能だ。
2世代が競走年齢に達しているレイデオロの産駒はまだ全容を現すに至らず、重賞勝ち馬は今年3月の阪神大賞典3000mを勝った4歳牡馬サンライズアースだけ。まだどういうタイプが活躍してくれるのか定かではないが、桜花賞出走予定のウォーターガーベラも、このトロヴァトーレも揃ってミスタープロスペクターの「4×5×5×5」。
スピード能力が強調される背景を秘める産駒は、父の全6勝は2000m以上に集中したが、1600m級をこなすマイラータイプに育つ可能性がある。
相手妙味は、2走前にトロヴァトーレと差がなかったノーブルロジャーと、主戦の横山典弘騎手に戻り、今回もブリンカーのマテンロウオリオン(父ダイワメジャー)。最近はちょっと不振だが、マイルには1分32秒台の記録が5回もあり、2023年のこの時期のマイラーズCは1分31秒7で勝ち馬と0.2秒差だった。前回も直線はしぶとく伸びている。
ドバイの発売4競走は例年以上に日本馬の快走が連続しそうだが、穴馬は「ドバイターフ」の武豊騎手騎乗のメイショウタバル(父ゴールドシップ)。鞍上も、ステイゴールド系の産駒も海外のレースで一変することが多い。マイペースの展開がありえる。