スマートフォン版へ

netkeiba

【レパードS予想】真夏の3歳ダート重賞 芝から路線変更のヴィンセンシオに注目集まる

  • 2025年08月08日(金) 18時00分

近年大きく様変わりした3歳ダート戦線


 ユニコーンSの施行条件が変わったりダート三冠ができたりと3歳ダート界は前提条件がいろいろと変わっているが、とりあえずは以前の傾向を踏まえて予想していくしかないだろう。

 今回のレースで注目はヴィンセンシオの参戦。クラシック路線といういちばん選手層の厚いカテゴリでそれなりの競馬をしてきたのだから、能力は間違いないところ。15年2着ダノンリバティあたりを物差しにすると、勝ち負けになっておかしくない。あとはダート適性だが、使ってくる以上陣営には手応えがあるのだろう。

 ただ、保証があるということでは雲取賞勝ち・羽田盃3着のジャナドリアのほうが上と思える。自在性もあるし、新潟はデビュー戦で経験済み。無難な軸馬ということではこちらではないだろうか。

 リステッドの鳳雛Sを勝ってきたハグ、オープン特別の青竜Sを勝ってきたポールセンは格上的存在だが、ユニコーンSではなぜか前走リステッド・オープン特別好走馬が馬券に絡んでいない。これまでは該当数そのものが少ないので2頭いればどちらかが絡んでくる可能性はあるが、オッズと相談しつつ扱いを決めたい。

 前走2勝クラス組については勝ってきた馬を尊重するのがこれまでのセオリー。ルグランヴァンはやや外の枠を引いてしまったが先行力を生かしたいところ。ロードラビリンスは控えていってもチャンスはありそうだが、必要以上に位置を下げないようにしたい。

 前走1勝クラス組は3頭。トリポリタニアが人気になりそうだが、1勝クラス組は評価が難しい。他の2頭のうちどちらかを△といった扱い方でも良いように思う。

 今回は前走海外組がいないが、ドンインザムードは前々走がUAEダービー→前走が2勝クラス1番人気6着。能力はあるはずだが、遠征後の状態維持というのはけっこう難しい。前走の敗因にデキの面が含まれていたのかどうか。もしそうならばそこから中6週で立て直せているのかがテーマになる。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング