【札幌記念予想】例年とは異なりAコースで開催のスーパーGII 秋のGI戦線へ弾みをつけたい各馬の評価とは
内枠狙いが通用しない可能性も…
札幌記念は年によってメンバーレベルに波があるが、今年は「まずまず」というところ。定量GIIであってもGIIIで勝ち負けの馬ならば通用しそうだ。なお、昨年までCコース替わりだったのが今年はAコースを引っ張る形になり、以前のような内枠狙いは通用しない可能性がある。
メンバー中唯一のGI馬がステレンボッシュ。馬場が高速化しているのはプラスだと思うが、脚質的に届き切らない可能性はある。また、GIとはいえ13着→8着と大敗を続けたあとというのはやはり心配。牝馬は流れが悪くなると抜け出せないことがある。無印にはできないが、軸にもしたくないというのが本音だ。
人気はホウオウビスケッツだろうか。天皇賞(秋)や大阪杯でも見せ場を作った実力馬。ハナにはこだわらないが今回は逃げ先行馬がそれなりにいるし、他馬もコースを意識して早めの仕掛けをしてくる可能性がある。展開的なリスクは視野に入れておく必要がある。
扱いに悩むのがヴェローチェエラ、ハヤテノフクノスケという函館記念好走馬。北海道シリーズも2021年などいまと番組が異なる年はあったが、ともあれ過去10年の前走函館記念連対馬は札幌記念で[0-0-1-6]。ハンデ→定量という影響もあるだろうが、同距離でありながら両レースは繋がっていない。むしろ前走函館記念6〜9着馬が[2-1-0-6]なので、アルナシームや、もっと踏み込むなら函館記念10着だが一昨年の札幌記念2着のトップナイフで穴を狙ってみる手もあるだろう。
コスモキュランダはこの条件に合いそう。速い上がりは使えないので、他力本願だが前半はある程度流れてほしい。道中で半端に捲るのではなく、取れる位置を取ったうえで差しに決め打ったほうが結果に繋がりそうだ。
ココナッツブラウンは牝馬重賞とはいえGIIIで2着からの参戦。とにかく速い上がりは使える馬だし、タイプ的に好走するとなったらステレンボッシュと牝馬2頭できそうなイメージだ。