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【キーンランドC予想】混戦模様のスプリント重賞 Bコース開催の今年狙いたい馬は?

  • 2025年08月22日(金) 18時00分

逃げ・先行馬と内枠馬には注意


 JRAのGIで馬券に絡んだことのある馬はNHKマイルC勝ちのパンジャタワーのみ。同馬にとってもスプリント重賞は初めての条件となる。ほぼ主役不在、予想が難しいキーンランドCとなった。

 そのパンジャタワーはもともと差しタイプで今回は距離短縮。かなり後ろからの競馬になる可能性もある。実力はあるので簡単に切ることはできないが、展開待ちの面があって人気というのは、馬券的には嫌な面もある。

 カルプスペルシュは条件戦とはいえ3連勝中。函館で1分7秒2、札幌で1分7秒4をマークしているので時計的には通用しそう。先行馬というのもプラス。今年はBコース替わりで行われることになったので、この馬に限らず逃げ・先行馬と内枠馬には注意を払いたい。

 レイピアも3歳かつ2連勝中だが、こちらは時計を詰める必要がある。以前の札幌芝のほうが合っている気もするが、あくまで未知であること。対応できる可能性はある。位置取りは取れる範囲で取っていきたいところだ。

 ナムラクララもタイムの問題はあるが、こちらは先行脚質。前走(函館)はスタートから12.2-11.1-11.5と速くならなかったので楽に好位に行けたが、今回はもっと厳しいラップになる可能性がある。そこに食らいついていけるかどうか。

 古馬でいちばん人気になるのはウインカーネリアンか。いつのまにかすっかりスプリンターだが、溜めを意識しすぎずに行ける1200mは向いているのだろう。先述したBコース替わりも有利に働くし、個人的には重いシルシを回したいところだ。

 ペアポルックスは前々走が高速決着の函館スプリントS。5着だったが、今回出ている中では当時の最先着馬となる。中山で1分7秒2を2回マークしているし時計勝負になっても大丈夫。青函Sを挟んだことがどうかだが、侮れない存在ではある。

 フィオライアは連対か大敗かという極端なタイプ。時計勝負だと厳しいが、上位に来るときは来るタイプなので、オッズ次第でヒモに入れておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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