スマートフォン版へ

netkeiba

【新潟記念予想】今年から別定戦となり強豪集結 枠順を考慮した各馬の評価とは

  • 2025年08月29日(金) 18時00分

エネルジコは過剰人気に注意?


 新潟記念は今年からグレード別定となり、ハンデ戦時代とはテイストが変わりそう。登録メンバーも実力馬が増えた印象だ。

 人気はエネルジコだろうか。3戦3勝、青葉賞勝ちの戦績は立派なもの。ただGII勝ちで2キロ加増されているのが分かりづらい(3歳牡馬は本来54キロ)ので、人気が抑制されにくい=過剰人気になる面はある。追い込み馬で外枠はこのレースではプラスなので軽視はできないが、1番人気だとすると軸にしたいかは微妙なところだ。

 クイーンズウォークなど前走GI組が増えたのも今年の特徴。この馬は自在性があるので、とった戦略と展開が噛み合うかどうか。高速決着はあまり得意でなさそうだし、強さの絶対値は足りるが新潟の適性があるかどうかだろう。

 シランケドは魚沼Sを勝ったのがこのコース。この馬も自在性はあるが、12番枠だったら差しに構えたほうがよいだろう。距離延長は問題ないし、ここでクイーンズウォークを逆転してくる可能性はある。

 ブレイディヴェーグは安田記念4着をどう評価するか難しいところ。4連敗中だが着差はそこまで大きくはない。復活してきてもおかしくないが、負けが続いている牝馬という点と、最内枠はやや気になる。

 コスモフリーゲンは56キロで七夕賞勝ち。自身の58キロはハンデ戦でも今回でも一緒だが、他馬に軽ハンデが居ないぶん、去年までの七夕賞よりはやりやすい。逃げ粘りがあまりないレースなので誰かを行かせて2番手が理想だが、ナムラエイハブあたりが行ってくれるかどうか。

 シェイクユアハートは枠がちょっと内すぎるが先行力もないわけではないし、本格化してからの安定味は評価できる。3連複なら軸でもよさそう。

 ダノンベルーガは忘れられた存在になっているが、皐月賞以降出走したレースはほとんどGIで、例外は定量GIIの札幌記念1回だけ。GIIIならば馬鹿にはできない馬だ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング