スマートフォン版へ

netkeiba

【セントウルS予想】サマースプリントシリーズ最終戦 混戦模様の各馬の評価は?

  • 2025年09月05日(金) 18時00分

近年、前走“非サマースプリントシリーズ組”が好調


 サマースプリントシリーズは各レースの施行条件が変わりまくっているのでセントウルSの予想も難しいが、近年の傾向としてGIIや1400〜1600mといった、同年のサマースプリントシリーズとは違うルートできた馬の活躍が目立つ。

 今年もトウシンマカオとママコチャが京王杯スプリングCから来ており、人気にもなりそうだ。1200mでの実績も十分だと、人気でも無理に嫌うことはできない。ただこの先に大目標がある馬たちなので、ここがメイチの仕上げというわけではなく、勝ち切ると決め打ってようかは2頭とも微妙。比較としては、前で競馬ができるママコチャのほうがやや買いやすい。

 サマースプリントシリーズを走ってきた馬は単純に前走着順が良い馬を評価したほうがよい面があるので、アイビスSDの2、3着馬、北九州記念の2、3着馬が検討の対象となる。ヨシノイースターは58キロで好走してきた点がよい。ただ極端な時計勝負は嫌。これは前走CBC賞組の最先着馬カルチャーデイも同様だ。まずは土曜芝のタイムを確認したい。

 アブキールベイは前走53キロだが今回も53キロ。年齢と性別のアローワンスが重なる3歳牝馬は有利な立場ではある。差しが届く展開なら。

 サマースプリントシリーズのレースを大敗してきたのにここで激走する馬というのはたいてい逃げ・先行した馬なので、今回の中で候補を選ぶならグランテストか。複数の重賞入着歴があるのに人気落ちというのもよい。

 扱いに悩むのが京王杯スプリングC7着のカンチェンジュンガ。1200mがダメということはないがかなり後ろからになりそうだし、この馬に手を出すなら素直にママコチャ・トウシンマカオでよいような気もする。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング