【セントライト記念予想】青葉賞組に要注目 ミュージアムマイル中心も強敵潜む
少頭数も好メンバー揃う
今年のセントライト記念はちょっと物足りない頭数だが、天皇賞(秋)を展望する皐月賞レコード勝ちのミュージアムマイルがいる。レベルが高いとされる青葉賞組が4頭いる。のちに好カードだったとなる可能性はある。
青葉賞2400m2分24秒8の時計は、日本ダービーの2分23秒7より遅かった。だが、青葉賞出走馬のそのあとの成績はすごい。勝ったエネルジコは好タイムの新潟記念を半馬身2着の惜敗。
そのほか青葉賞のあとさまざまなレースに出走した11頭は、これまで合計して[8-1-1-4]。着外4回のうち2回は、日本ダービーに出走した2頭の成績。ほかは条件級とはいえ、凡走はほとんどないから素晴らしい。明らかにハイレベルだった。
皐月賞馬ミュージアムマイル(父リオンディーズ)は、祖母が2005年のセントライト記念の勝ち馬キングストレイルの半妹。2001年の2着馬トレジャーも同じハッピートレイルズ一族の近親馬だ。
ミュージアムマイルは、天皇賞(秋)に向けての一戦だが、ここで勝ち負けできなくては展望が消えてしまう。仕上がりに不安はない。レコード勝ちの反動があった日本ダービーは距離も少し長かったが。中山の2200mなら守備範囲。崩れないと思える。
青葉賞組では、最先着2着のファイアンクランツ(父ドゥラメンテ)の評価が難しい。青葉賞時より調教の動きはちょっと物足りない。そのため人気落ちだが、騎乗するのは再びJ.モレイラ騎手。当日の馬体と気配が大きなカギを握る。
青葉賞組の1頭1頭の評価はいざとなると難しいが、好仕上がりのレッドバンデ(父キズナ)が浮上してミュージアムマイルの強敵になる。
ただし、差し馬向きの流れになった皐月賞は大敗だが、怖いのはハナを切れた時のジーティーアダマン(父ルーラーシップ)。2走前の2分11秒0はきわめて秀逸だ。