【イサ殿下御来場記念予想】ヘニーヒューズ産駒のハビレに期待 時計勝負のダートで持ち前の切れ味を生かす
近年変わりつつあるダート向きサイアーランキング
つい3年前、2022年の「ダート限定全日本種牡馬ランキング」の上位3頭は、1位ヘニーヒューズ、2位シニスターミニスター、3位パイロ、だった。
しかし、今年2025年は現在のところ、まだ差は少ない途中の順位だが、
1位ドレフォン(12歳)
2位キズナ(15歳)
3位ホッコータルマエ(16歳)
ちょっと前まで上位を争ったシニスターミニスター(22歳)、ヘニーヒューズ(22歳)、パイロ(20歳)は、タフな種牡馬なのでまだ健在ではあっても、微差とはいえ少しずつ順位を下げている。ダート向きサイアーのランキングは一気に変動している。
ただ、中山の11R「イサ殿下御来場記念(ダート1800m)」には、たまたまではあるが現在の上位3頭の産駒は見当たらない。
多少順位は下がったとはいえ、まだ衰えない種牡馬ヘニーヒューズ産駒のハビレに期待したい。ハビレの父ヘニーヒューズは米最強のストームキャット系。同父系の代表格イントゥミスチーフは目下6年連続北米サイアーランキング1位だ。
同じ4歳馬ジャスパーロブスト(父Khozanは3代父ミスタープロスペクター)の目下の上昇ぶりは侮れないが、ハビレは予測される時計勝負のダート大歓迎。締まったダートの2、3走前に示した上がり35秒台の切れ味が生きる。
鞍上のJ.モレイラ騎手は、短期免許で今年は先週まで、JRA重賞5勝を含め[29-14-13-29]。連対率は50パーセントを超えている。ライバルのジャスパーロブストをマークしながらの追走になるとき、1キロ軽い57キロなら好勝負だ。
種牡馬の変化と歩調を合わせるように、産駒のダート界の世代交代は早まっている。乗り替わりのコンビが多いなか、前走と同じC.ルメール騎手の4歳馬ムルソー(父レイデオロ)はクラス2戦目で変わるはずだ。続いてゼットリアンだが、穴馬にはカンピオーネ(父ヘニーヒューズ)を加えたい。