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【神戸新聞杯予想】今年は前走2勝クラス組が不在 俄然優位となった日本ダービー組の評価は?

  • 2025年09月19日(金) 18時00分

前走クラスから見る各馬の評価とは


 今年の神戸新聞杯は前走2勝クラス組不在という事態になった。日本ダービー組と1勝組で出走馬のほとんどを占めるとなると、やはり日本ダービー組が優位だろう。

 そうでなくても前走日本ダービー組は過去10年のうち9回勝っている。今年は日本ダービー3、5、8着馬が出走しており、この中から勝ち馬が出る可能性は高い。

 日本ダービー最先着はショウヘイ。安定した先行力があるし、今回も位置は取るだろう。大きく崩れるシーンは想像しづらいが、展開や馬場が差し馬向きになったときには勝ち切れない可能性もある。

 エリキングは将来性を感じる馬。皐月賞や日本ダービーの頃はデキがいまひとつに見えたが、それでも日本ダービーでは5着に来ているし、展開を考えるとよく伸びた。阪神施行なら外回りだし、強靭な差し脚を披露するチャンスはある。

 ジョバンニはキャラ的に上記2頭の間という感じだが、良く言うとどんなレースになってもそれなりの競馬ができそう。勝つ競馬をするならば、ある程度位置を取る必要はある。出せる上がりタイムのマックスを考えるとエリキングに対して分が悪い。

 前走白百合S1着のライトトラックと京都新聞杯3着のデルアヴァーは日本ダービー組と比べた場合分が悪いが、デルアヴァーは3歳になってから内容も安定してきたし、馬券圏内はありうる。ライトトラックは2戦2勝なので期待したくなるところだが、差し比べになるとやはりエリキングあたりには勝てないように思える。

 前走1勝クラス組は例年だとほぼノーチャンスだが、今年は前走2勝クラス組がいないので全員を無視するわけにもいかない。

 力勝負では勝ち負けできないと思うので、予想以上の好走があるとしたら展開的なもの、特に前残りか。挙げるならアルマデオロとボンドロア。後者は思い切った逃げでも打つと面白い。ただ重いシルシを回せるかというと正直微妙なところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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