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【天皇賞(秋)・ファンタジーS予想】秋伝統の一戦に好メンバー集結 有力馬たちの調教内容は?

  • 2025年10月29日(水) 18時00分

ミュージアムマイルが凡走する理由は見当たらず


 今週のJRAは東京と京都の2場開催。東京では天皇賞(秋)が行われます。1年前はドウデュースの復活劇を現地で観戦。素晴らしいレースを観ることができ、本当に感動しましたが、今年も現地観戦できる予定です。応援したい馬に本命を打つのか、今朝29日に感じたインスピレーションを重視するのか、ちょっと悩んでいます。

 そして、11月3日は船橋競馬場でJBCが開催。門別の2歳優駿も含め、4つのビッグレースはウマい馬券でもしっかり予想を提供させていただく予定。ちなみに、10月30日のエーデルワイス賞も楽しみなレースになりそうで、こちらもウマい馬券に予想を入稿予定。たくさんレースが行われるだけに、しっかりと的中させていきたいと思います。

【ファンタジーS/フェスティバルヒル】

 新潟2歳Sに関しては、少なくとも2着で賞金加算はできただろうというのが、私のレースに対する見立て。状態だって良かったと思いますし、本当にもったいないレースに終わったと思います。そこから焦ることなく、ここまで待機できたのは良かったと思いますし、距離を1F短縮してでも牝馬限定に使ってきたのが、ここでは勝利が絶対条件ということなのでしょう。

 1週前追い切りのCWでは古馬3勝クラスを追走しましたが、鞍上が促すたびにギアを一段ずつ上げるような加速の仕方。本来はマイル以上の距離でこそ、という気はしますが、C.デムーロ騎手が騎乗してくれるなら、あっさりと結果を出してくれると思います。

【ファンタジーS/ブラックチャリス】

 函館芝1200mでデビューしていますが、その前に栗東で軽く追い切りを消化しています。だから、速い時計というわけではありませんが、その経験があってからの今回の栗東調整。追い切り本数にするとかなり少なく、決して高い評価はできないのですが、追い切り内容に関しては文句なし。

 1週前追い切りのCWでは古馬1勝クラスを追走。相手も動いたので、先着というわけにはいきませんでしたが、4F50.0秒、3F35.3秒、1F11.1秒は素晴らしい時計。こちらはマイルでは距離が長いであろうピッチ走法ですから、この距離ならこちらの方が優勢かもしれません。

【天皇賞(秋)/ミュージアムマイル】

 休み明けだったセントライト記念は目一杯の調教内容というよりも、その先を見据えた上での仕上げだけど、その時点ではできることをやるといった感じ。日本ダービーの最終追い切りで4F56.4秒と遅い時計だったことが気掛かりでしたが、皐月賞の4F54.9秒が好走の目安だということに、前走の53.9秒で確信を持つことができました。

 それゆえに今回の最終追い切りでもどのくらいの4F時計でフィニッシュするのか注目していましたが、4F53.8秒。前走とほぼ同じ時計ですし、併せ馬の負荷もあります。これなら調教からは凡走する理由は見当たりません。

調教Gメン研究所

調教からは凡走する理由が見当たらなかったミュージアムマイル(10月28日撮影)


【天皇賞(秋)/メイショウタバル】

 2週前追い切り、1週前追い切りのCWでは他の厩舎関係者などが見ていても「やっぱり凄いな」と声を上げるほどの時計。6F76.6秒とか78.3秒とかなら、そりゃそうですよね、って感じ。1週前追いに関しては、ラスト2Fも22.5秒と素晴らしく速い時計でした。

 それが最終追い切りではCWで6F86.9秒。前半のラップは「追い切りは明日なのかな」と思うくらい、ゆっくり。少し行きたがるかなというところはありましたが、折り合いはついていましたし、それでいて、最後の直線に向くと急加速して11.6秒から11.1秒。これだけ緩急をつけて走ることができるなら東京でも、という感じはあります。

調教Gメン研究所

緩急をつけて走ることができていたメイショウタバル(10月29日撮影)


【天皇賞(秋)/シランケド】

 今年に入ってからの重賞3戦は1着、3着、1着。ヴィクトリアマイルはGIですし、新潟記念は牡馬混合。年下とはいえ、新潟記念の2着馬が菊花賞を勝ったことを考えても、ここまでの実績を素直に評価しないといけないでしょう。

 ここまでの調教内容は至って順調。2週前追い切りと1週前追い切りがCWで併せ馬を先着するという内容は前走と同じです。調教量も豊富ですし、気になるとすれば、最終追い切りの坂路で前半がちぐはぐラップを踏んだところくらいです。

調教Gメン研究所

調教内容は至って順調だったシランケド(10月28日撮影)


◆注目の2歳戦

・10/26 萩S【バドリナート】(3人/1着) 将来有望調教該当<3頭>

 上手に競馬をできる、というのが本馬のストロングポイント。それでいて、最後までしっかりした脚を使うことができる点も魅力です。コントレイル産駒ですが、その長所をうまくレースで発揮して、ここまで2勝を挙げたという印象もあります。

◆開催おすすめの調教適性

<京都芝1400m外>
◎最終追い切り坂路馬場4F目最速ラップ
◎最終追い切り坂路馬場3F目以降12.5秒以下
◎最終追い切りトラックW馬場2F23.9秒以下

 3週のべストな最終追い切りがありますが、スワンSは1着馬が坂路の◎◎。重賞ということなら、これがファンタジーSの参考になりそうですが、もみじSはトラックの◎が1着。2歳戦で勝ち馬が牝馬だったことを考えると、こちらがファンタジーSに近い調教適性かもしれません。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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