最近の京王杯2歳Sで強い血といえば、名牝グロリアスソングとその全きょうだい(デヴィルズバック=エンジェリックソング=セイントバラード)で、24年はマイネルチケット(5人気2着)とヤンキーバローズ(4人気3着)、23年はコラソンビート(1人気1着)とロジリオン(8人気2着)、22年はフロムダスク(11人気2着)がこの血を引いていた。なおフィリーズレビュー、ファンタジーS、ファルコンSでもこの血を引く馬は良績を残しており、2歳〜3歳春の芝1400重賞に強い血、という理解でいいだろう。取り上げたなかではシュペルリングとダイヤモンドノットがグロリアスソングの血を引く。(解説:望田潤)
シュペルリング マーティンボロやフレールジャックの甥で、シュヴァルグラン、ヴィブロス、ヴィルシーナ、サンライズアース、セラフィックコールのイトコ。母ラプソディーアはJRA3勝(芝1400〜1600)。父シスキンは愛2000ギニー馬でテリオスララなどの父。母譲りの仕上がり早さと前向きさで新馬勝ち。東京マイルのスローを好位から抜け出したが、ピッチのきいた走法で本来は中山向きのタイプにも見える。ここは少し渋ったほうがチャンスはあるだろう。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
ダイヤモンドノット ゾンニッヒの半弟で、母エンドレスノットはマカヒキやウリウリの全姉でJRA4勝(芝ダ1200〜1600)。牝祖リアルナンバーはヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ1600m)勝ち馬。ブリックスアンドモルタル×ディープインパクトはゴンバデカーブースやケーブパールと同じ。ストームキャットとフレンチデピュティとブラッシンググルームが強い長めマイラーで、母父ディープインパクト譲りのしなやかで無駄のない走り。ブリックスモルタル産駒だから揉まれず好位で運べばここも安定。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
レッドスティンガー レッドレナートの全弟で、レッドゲイルの半弟で、アウトライアーズの甥。牝祖リュドゥパームはデルマーデビュタントS(米G2・ダ8F)勝ち馬で子孫にコマビショウなど。父レッドファルクスはスウェプトオーヴァーボード産駒のJRA最優秀短距離馬でレッドシュヴェルトなどを出している。母方のフレンチデピュティやノーザンテーストのパワーも表現されていて、時計や上がりがかかったほうがしぶといタイプだろう。距離はマイルまでOKか。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○