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【AR共和国杯予想】好走例のある馬が不在の難解レース 有力各馬の評価は?

  • 2025年11月07日(金) 18時00分

堅い重賞の部類に入るが・・・


 昨年は10番人気のハヤヤッコが勝ったアルゼンチン共和国杯だが、過去10年全馬均等買いした場合の回収率は単複とも51%で、堅い重賞の部類に入る。ただ今年は「3歳馬」「前走準オープン勝ち馬」といった、このレースで好走することの多い馬がいないので、予想は難しい。

 人気上位には4歳馬が入りそうだ。スティンガーグラスは鞍上人気もあって1番人気かもしれない。最近の3勝が中山と札幌で、その一方目黒記念を負けているのはちょっと気になるところ。ただ前走でリステッドを勝ったのに0.5キロしか持ちハンデが増えなかったのは有利ではある。

 ホーエリートは目黒記念で2着と好走。オールカマーは展開に対してちょっとちぐはぐな競馬になった印象もあり、まだ見限れない。11番枠とやや外めの枠を引いたが、ある程度位置を取っていく競馬のほうがよさそうだ。

 ディマイザキッドは距離延長でしかも初距離。ただ毎日王冠4着は評価できる。速い上がりも使える馬なので、前半がゆったり流れてくれる形のほうがよい。馬群が凝縮すればこの馬にも出番がありそうだ。

 ローシャムパークは昨年の有馬記念から7、6、15着。ただ相手が強いところを走った影響もある。これで人気落ちならちょっと試してみたいのだが、逆にいうと配当がつかないなら試すメリットもないというところ。

 復活を期す馬ということではボルドグフーシュも同様。こちらは速い上がりが使えない差し馬なので、かなりの消耗戦にならないと苦しい。似た脚質であってもディマイザキッドとは利害が一致しないタイプだ。東京芝2500mは距離の額面以上にスタミナが必要なので、誰か強いペースを作る馬が出てくると、この馬あたりが台頭して波乱になる可能性がある。

 ニシノレヴナントはその2頭の間というところ。好走と大敗が極端な馬なので人気がないときには面白い存在だが、リステッドを勝って+1.5キロはだいぶ背負わされた印象だ。

 ミステリーウェイは今回逃げイチ。あまりに逃げ先行馬が少ないので誰かが来てしまう可能性もあるが、人気薄逃げ馬には常に目を配っておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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