スマートフォン版へ

netkeiba

【マイルCS予想】差し決着が多いレース 脚質を考慮した各馬の評価は?

  • 2025年11月21日(金) 18時00分

京都芝も外差しが利きつつある


 今年のマイルCSでいちばん確実に見えるのはジャンタルマンタルだし、人気にもなるだろう。前走の富士S2着はプレップレースとしても申し分ない内容だ。枠は外だが、京都コースのマイルCSでは特に外枠不利という傾向は出ていない。唯一気になるのは脚質。マイルCSは差し決着が多いレースだし、現在の京都芝も外差しが利きつつある。強い差し馬が来たときにしのぎきれるかどうか。

 ソウルラッシュは昨年勝って一昨年2着。阪神コースの2022年は4着だったが、やはりこのレース・コースに向いている。7歳秋だが衰えている感じもない。崩れない馬だし、3連複の軸ならかなりの確率で期待に応えてくれそう。あとはアタマまで突き抜けるかどうか。

 アスコリピチェーノも脚質がレースに合っている。ゴールデンイーグル12着のあとサウジで勝っているように、間隔をあければ惨敗を引きづらない馬。ジャックルマロワ賞は斤量の絶対値と馬場・コースが敗因のように思うし、ここでの復活を期待したい。

 ガイアフォースは中距離に使われることも多かったが、結局芝ダート問わずマイル戦で結果がでている。どんな競馬でもできる馬だが、前走の勝ち方を踏まえてどんな位置取りをしてくるか。個人的には差しに回ったほうが結果に繋がると見ている。

 レーベンスティールはGIレベルのマイル戦でどこまで戦えるか。毎日王冠はすべてがうまくはまった印象。展開と決着タイムにもよるが、個人的にはやや厳しいのではないかと見ている。

 ラヴァンダは特殊な臨戦パターンで正直判断が難しいが、このところの充実ぶりと前走の差し脚を見ると、馬券圏内に届いてもおかしくない。ただ、極端に速いタイムでの決着となると苦しい。

 外国馬ドックランズは向こうでも好走レースのほとんどがアスコット。昨暮の香港マイルで大敗しているし、ドーヴィルでも結果が出ていない以上、日本への適性を感じさせるところがない。かなり厳しい戦いになるかと思う。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング