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今年デビューの新人騎手にインタビュー第3弾!! 岩田望来騎手に直撃!

  • 2019年10月01日(火) 18時00分

僕を支えてくれる皆さんに感謝


 天高く馬肥ゆる秋と言いますが、ファンの皆様にとっても豊かな秋になるよう今シーズンもビッグなニュースをお届けしたいと思います。

 まずは先週行われた秋の最強スプリント王決定戦、スプリンターズS(GI・中山・芝1200m)を制したのはタワーオブロンドン!おめでとうございます。

 厳しいローテーションでしたが、スタートを決めて中団でジックリ構え、早目に外へ持ち出し、C.ルメール騎手の思い描いていた通りのレースになったように思います。大舞台でもきっちり仕上げてくる藤沢調教師の調整力に感服です。

 ドンドン強い馬に成長するでしょうね。楽しみです。

 モズスーパーフレア騎乗の松若風馬騎手は、ハナを切って堂々たる騎乗。「風馬!行け!がんばれ!!」と応援していました。

 このまま逃げ切れば初GI制覇になるぞ!と必死で応援しましたが、悔しい2着。でも、次につながる2着だったと思います。

 今週末には凱旋門賞(G1・仏ロンシャン・芝2400m)が行われます。日本馬3頭が出走予定で、フィエールマン号には父ディープインパクト譲りの鬼脚の走りを見せて欲しいですね。ブラストワンピース号、キセキ号も応援しています。TVでの観戦が楽しみです。

 また、現在開催中のラグビーワールドカップも盛り上がっていますね。日本の光る技が随所に見られますね。僕も小・中学とラグビー部に入っていて香港セブンズや、オーストラリアでオールブラックスと対戦した経験があります。

 というとかっこいいですが、交流試合で遊んでもらった感じです。その時にオールブラックスと、所属していたジュニアのクラブチームで使用していた桜ジャージ・ユニホームを交換をしました。今でもブラックスのラグジャーとパンツを大切に持っています。

 歴史を刻むスポーツを楽しみましょう。

***

 今年デビューの新人騎手にインタビュー第3弾!! 夏のローカル競馬を経験し、ちょっと日焼けした顔に新人のあどけなさが抜けてきた岩田望来騎手に取材しました。

職人

騎手候補生 先輩と併せ馬調教


 先週、栗東トレーニングセンターへ行くと騎手見習い候補生が調教をしており、赤と白のヘルメットカバーが新鮮で懐かしい感じがしました。今年の新人騎手たちが大人になった感じがし、「先輩だよね」と声をかけると照れくさそうにしていたのもいいなーと思いました。

職人

調教後豊騎手のアドバイスを受ける


 そこから藤原厩舎へ訪問し、「岩田望来騎手の取材お願いします」と先生に声をかけると、「つねちゃんの依頼だからいいよ。是非お願いします」「事務所使ってもいいからね」と快く事務所を貸してくれました。

職人

藤原厩舎の事務所をお借りして取材中


 事務所には、数々の優勝馬の記念グッズが立派に飾られていて緊張しました。

常石 岩田望来騎手よろしくお願いします。コラムでは、お父さんでもあり、先輩騎手でもある岩田康誠騎手と間違えられるといけないので望来さんと呼んでもいいですか?

望来 はい、よろしくおねがいします。

常石 デビューして半年が経過しましたが、慣れましたか?

望来 雰囲気は、だいぶ慣れました。レースは、まだまだこれからです。

常石 夏競馬…特に8月は大活躍でしたね。すごいなーと思いました。もう23勝(9月29日現在)していますよね。新人賞も狙えるのではないですか?

 ローズS(GII)ではビックピクチャーに騎乗していましたね。結果は10着と残念でしたが、過去に望来騎手が騎乗した際は2着、1着に持ってきているので、これからもタイトルを取るチャンスはあると思います。重賞に騎乗してどんな感じでしたか?

職人

ローズSビックピクチャー号騎乗の望来騎手


望来 普通のレースとは、また違った緊張感がありました。強い馬もそろっていたので特に感じました。そんな中で父(岩田康誠騎手)が、GIをたくさん勝っていることは、改めて凄いことなのだなと思いました。僕の騎乗の様子を必ず見て、失敗した時などメールや電話で指摘やアドバイスを貰っています。

常石 お父さんというか、いい先輩がすぐそばにいて心強いですね。

望来 とってもありがたいと思います。

常石 厩舎にもいい先輩がいらっしゃいますよね。藤原先生は、乗馬の経験も豊富なのでいい環境にいると思います。

望来 とっても勉強になります。手応えがよくても、自分の気持ちが先走ってしまったり、馬の力があるのに十分出し切れなく、鼻差で負けてしまった時など、「レースに対する積極性が足りない」「もっと自信をもって乗るように」「馬のいいところを出すことは騎手の仕事」など、色々やることがあるので的確にアドバイスと指導していただいています。馬の邪魔にならない騎乗をし、より丁寧に乗っていきたいと思います。

常石 乗馬経験は、大切だと思います。僕は、経験がなく競馬学校に入ったので苦労しました。いま障害者乗馬を始めて乗っていますが中々うまく乗れないですね。基礎が大切だと今頃感じています。うらやましいなー。

望来 ありがたいと思います。僕を支えてくれる皆さんに感謝しています。

常石 気になる馬はいますか?

望来 自厩舎の馬でミスターメロディ号は、調教から乗せていただいてますがGIを勝つ前から凄い馬だなと感じていました。福永騎手が騎乗しているのでずっと見ています。僕がローズSで乗せていただいたビックピクチャーも新馬戦で福永騎手が勝ってくれていたので重賞挑戦することができました。

職人

ミスターメロディの調教に乗る福永騎手


常石 スプリンターズSが楽しみですね。強い馬だから楽しみですね。

望来 今は父の名前で乗せて頂いているので、自分の力で騎乗できるように頑張りたいと思います。

常石 夢はありますか?

望来 まだまだ未熟ですが、日本でも外国でも活躍できるようになりたいと思っています。

常石 外国の騎手たちも沢山来日して騎乗しているので、参考になることも多い環境だと思います。いいところは、どんどん盗んでいったらいいと思います。

望来 はい。勉強になります。

常石 9月になっても順調ですね。活躍楽しみにしています。以前お父さんの記事を見たのですが、「息子に負けないように頑張ります。同じ舞台で乗って戦えるのは、すごいことだよ。親であり、先輩であり、ライバルでもある厳しい世界だから不安もあるけどしっかりやってほしい」とコメントされているのを見るといい先輩がそばにいていいなーと思いました。

望来 そうですね。良い先輩だと思います(笑)。

常石 いやー手強いライバルですね、頑張ってください(笑)。今日はありがとうございました。最後にファンの方へのメッセージと写真をお願いします。偉大な記念グッズがいっぱいなのでどこで撮るか迷うね。

職人

エイシンフラッシュの前で


望来 一つ一つ丁寧に乗り勝ち鞍を増やしていきたいと思います。応援してください。こんなの(優勝記念グッズ)いっぱい取れるように頑張ります。

職人

黙とう いっぱい優勝できる騎手になりますように!


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 藤原先生からもメッセージをいただきました。

藤原 よく頑張ってくれています。期待していますよ。彼だけではなくみんなしっかりしていて、よく研究もしているし楽しみだね。

望来 ありがとうございます。

 日焼けした顔にあどけなさは残りますが、馬に跨った瞬間厳しい表情になる望来騎手は、やはり父の血統を引き継いでいるなと感じました。親子ワンツーのショットを楽しみにしています。

 つねかつこと常石勝義でした。

常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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