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ポップロックの半妹ストラスペイが札幌デビュー

  • 2011年09月20日(火) 18時00分
【栗東】
◆カレンシュガーレイ(牡、父ハーツクライ、母カレンママ、栗東・安田隆行厩舎)
 半兄カレンジェニオはダート中距離で2勝を挙げている同厩舎で管理される3歳馬。安田隆行調教師に兄との比較をしてもらうと「フットワークなんかは似ていますよね。それと兄は入厩した当初、動けるかなという重い雰囲気があったんですが、追い切りを重ねるごとに良化。既走馬に交じった未勝利戦でいきなり2着したようにレースでセンスの良さを見せてくれました。この馬も入厩当初は重い印象がありましたが、追い切りを重ねて動けるようになっているので、初戦から動けそうですね」とのこと。その言葉通り、9月14日のCWでは先週デビューしたメイショウバロンを1秒以上追走して3馬身先着。6F83秒は水準時計だが、ラスト1F11.8秒は特筆する伸びだった。9月24日(土)阪神ダート1800mでの走りには注目したい。なお鞍上は北村友一騎手が予定されている。

カレンシュガーレイ


◆ステインアライブ(牝、父ディープインパクト、母カコーレイ、栗東・松永幹夫厩舎)
 松永幹夫調教師が入厩当初から「小柄な牝馬だけど飼葉食いが旺盛で、これからどんどん大きくなっていきそう」と手応えの良かったディープインパクト産駒の牝馬。母はブラジル年度代表馬に輝いた実績を持ち、本馬は2009年セレクトセールにて1900万円で落札されている。9月14日には坂路でニシノミストラルを追走して同入、4F54.3-1F12.7秒と水準の時計で動けている。同師は「いいフットワークをしていますね」と評価。デビュー戦は9月25日(日)阪神芝1600mを武豊騎手で予定されている。

ステインアライブ


◆コスモアンノーン(牡、父Birdstone、母Yes Dear、栗東・西園正都厩舎)
 父は2004年ベルモントSを勝っており、父産駒のMine That Birdは2009年ケンタッキーダービーを制している。本馬は8月25日に栗東へ入厩し、ゲート試験に合格したのは9月15日。それでいて今週デビューというのは早いようにも思えるが「(ビッグレッドF)明和の坂路でもかなり動いていたからね。ゲートも合格したので使うことにしました」と西園正都調教師。スタートに関しては「出は速くないけど、徐々にスピードに乗る感じ。ある程度距離があった方がいいね」とのこと。予定されている9月24日(土)阪神ダート1800mはなかなかのメンバーが揃いそうだが、素質の高さに注目してみたい。鞍上は和田竜二騎手が予定されている。

◆オレンジブルーム(牝、父ダイワメジャー、母オレンジパラダイス、栗東・北出成人厩舎)
 ダイワメジャー産駒はエピセアロームが小倉2歳Sを制し、先週はダローネガが野路菊Sを勝利。勝ち上がるだけでなく、重賞やオープンでも通用する快進撃を見せている。本馬の母系には安田記念、マイルCSを制したエアジハードがいる良血だけに、血統的な背景からその期待は大きい。9月14日の坂路では4F53.6〜1F14.0秒と単走だったため、終い止まってしまったが「気性的には初戦から動けそうです」と村田助手。坂路での調教量も十分なだけに、どのような動きを見せてくれるか楽しみ。デビュー戦は9月25日(日)阪神芝1600mが予定されている。

【美浦】
◆アルフレード(牡、父シンボリクリスエス、母プリンセスカメリア、美浦・手塚貴久)
 母の半妹にリビアーモ(6勝)、祖母ラトラヴィアータ(5勝)の全兄にサクラバクシンオー、近親に今秋の朝日CCを制したミッキードリームがいる。8月31日に坂路で4F50.8秒をマーク。ここ2週はポリトラックで5F66秒台を出しており、水準以上の時計で動いている。「大型馬で体つきには余裕がある感じだけど、やれば動くし、いいモノを持っている。初戦から楽しみはありますよ」と手塚貴久調教師。9月25日、中山の芝1600mを予定している。

◆ストラスペイ(牝、父シンボリクリスエス、母ポップス、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 1歳上の半姉スピードリッパーはフェアリーS2着、フィリーズレビュー2着、オークス5着など3歳牝馬の重賞戦線で活躍中。半兄ポップロックは目黒記念を連覇した他、メルボルンC2着、有馬記念2着、ジャパンC2着など国内外のGI戦線でも実績を残した。先週の14日には札幌の本馬場で速めを追われ、馬なりで1F11秒台を弾き出している。「お姉ちゃんのスピードリッパーに比べると素直な性格だし、いい馬ですよ。体つきもいいし、初戦から動けそうなタイプ。先々まで期待しています」と鹿戸雄一調教師。9月24日、札幌の芝1500mを吉田隼人騎手で予定している。

◆マイネエポナ(牝、父キングカメハメハ、母レディベローナ、母美浦・斎藤誠厩舎)
 祖母シンコウラブリイはマイルCSを制するなど重賞6勝の名牝。先週の14日にはポリトラックで速めを追われ、古馬のギャザーロージズに食らいつく動きを見せた。「まだ幼いところがあるけど、水準級の時計で動いているし、ゲートのセンスもいい。血統的にも楽しみにしています」と鈴木勝久調教助手。9月25日、中山の芝1600mを予定している。

◆ヤヤラーラ(牝、父ゼンノロブロイ、母ヒアズホーピング、美浦・相沢郁厩舎)
 半姉にオセアニアのGIウイナーがいる。8月12日に入厩して以来、ウッドチップで順調に追い切りを重ね、ひと追い毎に素軽さを増してきた。「フットワークが軽くて芝向きの走り。気性も素直だし、初戦から動けると思います」と相沢郁調教師。9月25日、中山の芝1200m(牝馬)を予定している。

◆レッドティムール(牝、父シンボリクリスエス、母ルビーマイディア、美浦・国枝栄厩舎)
 半兄に函館2歳S3着のアドマイヤカリブ、いとこに現4勝のカフェレジェンドがいる。札幌競馬場で乗り込んでから美浦に入厩。当初は2週目の牝馬限定戦を予定していたが、まだ動きや息遣いが物足りなかったために3週目にスライドした。その甲斐もあり、先週の14日にはポリトラックで軽快な動きを見せている。「牝馬にしては大人しくて素直だし、ひと追い毎に良くなってきた。ここまで順調に乗り込んできたし、雰囲気は悪くないよ」と国枝栄調教師。9月25日、中山の芝1600mを横山典弘騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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