現3歳世代はビッグタイトルを荒稼ぎしたディープインパクト産駒。この時期は得意とする中距離の番組が少ないとあって、現2歳世代はまだ爆発的な活躍はしていないが、先週は新馬で2勝。さらに土曜(11日)札幌のオープン・コスモス賞(芝1800メートル)に松田博厩舎のエースと目されるラウンドワールド(牡)が出走するとなれば、そろそろエンジン全開態勢となりそうだ。
先日、札幌に出向いた松田博調教師も「だいぶ良くなって放牧から帰ってきた。あれなら大丈夫。未勝利勝ちということで、ここを勝たなくては札幌2歳Sに使えるかどうかもわからんからな。何とか勝って次に行きたい」といつになく力が入っていた。やはり今年もディープ旋風が吹き荒れるのか?
あまりに「ディープ一色」になると、あらがってみたくなる人間も出てくるもの。「これでディープ(産駒)をやっつけたいんですよね」。威勢のいい言葉が飛び出したのは大久保龍厩舎の寺島助手。エーシンザヘッド(牡=父Curlin、母Sweet Belle)に、その野望を托す。
先月11日の坂路初時計は4ハロン54.5-13.9秒とごく平凡なタイムだったが、先週(1日)はラスト1ハロン12.5秒とシャープな伸び脚を披露。「さすがにこのままのんびりされていても困るので(笑い)。ここからレースまでは岩田さんに乗ってもらって気合を入れてもらいます」と同助手。
3歳の身で米1GI・BCクラシックを制した父の代表産駒として、日本の大種牡馬を打ち破れるのか。予定している26日の新潟芝外1600メートル新馬戦で、その可能性を探ってみたい。
一方、ひと足早く岩田がまたがったのが、野中厩舎のグッドルッキングホース・オムニバス(牡=父Authorized、母キュームレイト)。ゲート試験クリア後の翌週2日に坂路でやや強めに追われ、こちらもラスト1ハロンを12.6秒でまとめてみせた。
「跳びが大きいし、いわゆるマッチョじゃなくて日本馬に近い体形。追い出した時の瞬発力がどうかなと思っていたけど、こちらが思った以上だった。岩田も“新馬はまず勝てます”って絶賛しとった」と野中調教師。
残念ながらデビューは岩田で調整できなさそうな雲行きで「さすがに本人はガッカリしていた」と師は苦笑い。デビューは未定ながら、新潟である程度距離のある番組を使うことになりそう。こちらも「ディープ一色」の勢力図を変える可能性のある逸材。ぜひその走りを目に焼き付けてもらいたい。
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