【栗東】
◆エーシンザヘッド(牡、父Curlin、母Sweet Belle、栗東・大久保龍志厩舎)
父Curlinのエーシンザヘッド
近親にダート1400mで3勝を挙げているジャズピアノ、芝1200mで2勝を挙げているバラードソングがいる血統。
本馬は6月23日に栄進牧場から栗東へ入厩。ゲート試験は7月5日に合格しており、それから1か月以上をかけて、じっくりと調教が積まれた。8月16日はD芝で古馬リトルリスキーを追走する併せ馬。直線内から並びかけて、最後は半馬身ほど先着。相手が持ったままの手応えだったのに対して、こちらはほぼ一杯だった状況から見た目には高い評価はできないが、時計は5F62.1〜1F11.6秒と決して悪くない。デビューは8月26日(日)新潟芝1600mを岩田康誠騎手で予定されている。
◆オムニバス(牡、父Authorized、母キュームレイト、栗東・野中賢二厩舎)
エーシントップ近親オムニバス
近親には新馬、中京2歳Sを制して現2歳世代で注目を集めているエーシントップがいる血統。エーシントップは管理する西園正都調教師が「マイル以下で秀でたスピード能力を活かすレースが合っている」とコメントしているが、本馬について野中賢二調教師は「調教での動きも平均的に長く良い脚を使うタイプなので、マイル以上の距離が合いそう」とタイプが違うと見ている。
それを実感させたのが8月16日の追い切り。CWで3頭併せの真ん中に入る内容で、最後の直線は先行していた古馬エーシンテンモクと併せて1馬身ほど遅れたが、相手は1600万下のため、遅れたことは仕方ない。むしろ6F83.0〜1F12.6秒という時計を評価したい。デビューは8月26日(日)新潟芝1600mを予定しており「もともと芝1800mでデビューを予定していましたが、調教を重ねるごとに前向きさが出てきたので、順応してくれると思います」と同師。なお鞍上は石橋脩騎手が予定されている。
◆コアレスドラゴン(牡、父サクラバクシンオー、母ダイタクドルチェ、栗東・羽月友彦厩舎)
活躍馬多数のコアレスドラゴン
母系は1991年、1992年とマイルCSを連覇したダイタクヘリオス、重賞5勝のダイタクリーヴァや芝中長距離重賞で3勝を挙げたダイタクバートラムなど、重賞戦線での活躍馬を多く出している。
本馬は7月11日に太陽ファームより栗東へ入厩。7月26日にはゲート試験に合格している。8月16日の坂路では古馬ローザディアマンテと併せて遅れてしまったが「まだおっとりしたところがあるので、調教では目立って速い時計は出ていませんが、サクラバクシンオー産駒ですし、短い距離がいいと思います」ということで、8月26日(日)小倉芝1200mでのデビューが予定されている。
◆シゲルトビウオザ(牡、父マイネルラヴ、母フェアリーベル、栗東・中村均厩舎)
半兄シゲルフセルトは芝中距離で4勝を挙げており、本馬は2011年北海道サマーセール1歳にて400万円で落札されている。
7月20日に栗東へ入厩し、中間は坂路とDPで調整。8月5日の坂路では単走で4F53.1秒を馬なりでマーク。8月12日のDPでは古馬シルクメガスターと併せて5F63.5〜1F11.3秒と時計の出やすいポリトラック馬場とはいえ、新馬として水準以上の時計をマークしている。8月26日(日)小倉芝1200mを川須栄彦騎手でデビューを予定している。
【美浦】
◆クリスタルカイザー(牡、父スターリングローズ、母ロッキーバッハ、美浦・斎藤誠厩舎)
現5歳の半兄クリスタルボーイは同じく斎藤誠厩舎で管理され、ダート路線で5勝とオープン入りを果たしている。7月25日に入厩し、ひと追いごとにペースアップ。先週の8月15日にはウッドチップコースで強めに追われ、パートナーに3馬身ほど先着と上々の動きを見せた。「馬っぷりがいいし、この時期としては完成度も高そう。お兄ちゃんはダートで走っているけど、こちらは芝でも走れそうなフットワークをしています」と斎藤誠調教師。8月25日、新潟の芝1200mを内田博幸騎手で予定している。
◆ゴールデンソウル(牡、父ダイワメジャー、母ズーナクア、美浦・斎藤誠厩舎)
JRAブリーズアップセールに上場され、2677万5000円(税込)で取引された。現10歳の半兄トウカイトリックは重賞2勝(ダイヤモンドS、阪神大賞典)、天皇賞・春3着など長距離路線で活躍している。ゲート試験に時間を要したため、合格後は放牧に出してリフレッシュ。8月1日に再入厩した。ひと追いごとに調教時計を詰めており、まだまだ良くなりそうなタイプだ。「この時期としては馬がしっかりとしている。血統的にも先々まで楽しみにしています」と斎藤誠調教師。8月26日、新潟の芝1600mを内田博幸騎手で予定している。
◆ダイワフォース(牡、父ダイワメジャー、母ダイワリプルス、美浦・上原博之厩舎)
Gone West産駒の母は2歳の秋にデビュー戦→サフラン賞を連勝し、続くファンタジーSで3着に好走。3歳の春にはオープン特別のカーネーションCを勝っている。8歳上の半兄ダイワアプセットもデビュー勝ちを飾っており、共同通信杯で2着に好走した。当初は前開催でデビューする予定だったが、疲れが出たために大事を取って延期。調教ではデビュー戦2着のサングブルーを上回る手応えで動いており、先週の8月15日にはポリトラックコースで5F63秒台の軽快な走りを見せた。「ペースを上げてからは順調だし、動きもまずまず。いいところがありそう」と上原博之調教師。8月26日、新潟の芝1600mを田中勝春騎手で予定している。
◆ボブキャット(牡、父ダイワメジャー、母カーラパワー、美浦・久保田貴士厩舎)
兄姉は全6頭が勝ち上がっている。現4歳の半兄ダノンシャークは今年に入ってから京都金杯2着、マイラーズC2着、エプソムC2着など重賞戦線で活躍中。現3歳の半姉レイカーラも3戦2勝の成績を残しており、今後の飛躍が期待されている。7月6日に入厩して以来、テンションの高さに気をつけつつ、じっくりと乗り込まれてきた。8月からは調教のピッチを上げ、ひと追いごとに気配が良化している。「立派な体つきをしているし、どちらかと言えばパワータイプかな。まだまだ幼さもあるけど、ひと追いごとに絞れてきたし、持っている能力は高そう」と久保田貴士調教師。8月26日、新潟の芝1600mを蛯名正義騎手で予定している。