先週の当欄で「ディアマイベイビーの将来は岩田の騎乗にかかっている」と書いたが、次走予定のGIIIファンタジーS(11月10日=京都芝外1400メートル)からコンビ解消の可能性が出てきた。
「芙蓉Sを勝ったの(加藤征厩舎のサンブルエミューズ)がいるだろ。岩田はアレに乗ると思うんだ。『ファンタジーSは乗れる』と言ってくれているが、こちらとしては阪神JFにも乗ってくれる人間に乗ってもらいたい」と松田博調教師。
とはいえ、条件に見合う騎手がなかなか見つからないのが現状。果たして誰がディアマイベイビーをGIロードへと導くのだろうか?
暮れのGIに向けてのステップレースが行われていく中では、どうしても前出ディアマイベイビーのようなケースは出てくる。まして、来春のクラシックを意識しているような馬なら「本番直前での乗り替わりは避けたい」と願うのは当然。おのずと早めに主戦を確保しようとする動きが活発化するものなのだ。
牡馬戦線にも同様の動きが…。「年内は萩S(27日=京都芝外1800メートル)でおしまい。これで来年のクラシックへ行きたい」と山内厩舎が大きな期待を寄せているダンツクロノス(父タニノギムレット、母ウインデンファーレ)をデビュー(9月16日、阪神芝外1800メートル)勝ちに導いたのは佐藤哲。「レースを教えながら、このメンバー相手に勝てたのが何より」と佐藤哲自身が高評価を与え、上籠助手も「このまま乗ってくれるんじゃないか」と彼とのコンビに全幅の信頼を寄せていた。
ところが7日の京都芝外1800メートル新馬戦で名牝ファレノプシスの半弟キズナ(父ディープインパクト、母キャットクイル・佐々木)が勝ち上がった。手綱を取ったのは佐々木厩舎の“主戦”佐藤哲。タップダンスシチー、アーネストリーなどで築き上げたコンビは誰の目にも“鉄板”に映る。特にアーネストリーで馬主サイドとの関係も強固になっているとなればダンツクロノス陣営も“覚悟”を決める瞬間が近づいている。
「まだ返事をもらったわけではないけど、向こう(キズナ)になるんじゃないかな。本人の意思というより…もう仕方がないよな」と上籠助手はお手上げムードだった。
とはいえ、次走予定の萩Sに向けて佐藤哲はこの中間もダンツクロノスにまたがって調教と教育を施してくれている。それだけ見どころがある馬なのは間違いない。
「ここにきて力をつけてきたのか、1週ごとに行きっぷりが強烈になってきた。ハミの工夫をしないといけないかも」と同助手もさらなるパワーアップを強調している。
久しぶりに山内厩舎から出現したクラシック候補生。果たして馬上には誰が? 佐藤哲なのか、それとも…。萩Sのレースぶりとともに、この先に続く“鞍上争奪戦”にも注目してほしい。
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