今週、来週で優先出走権のある桜花賞、皐月賞のトライアルレースは終了し、あとは純粋に収得賞金の高い順に出走枠が決まっていく。残された可能性を求めてGIII・フラワーC(16日=中山芝内1800メートル)、GIII・毎日杯(23日=阪神芝外1800メートル)で「最後の勝負」をかける陣営もいるだろうが、関西の陣営は意外なまでに皐月賞に対してこだわりがない。
3着までに優先出走権が与えられた先週の弥生賞はフルゲートに満たず、2着までしか与えられない関西エリアの若葉S(16日=阪神芝内2000メートル)には除外馬が出るほどエントリーが殺到しそう。西側のトレーナーの心理をよく表しているのが若葉Sにレッドルーラーを送り込む松田博調教師の言葉だ。
「中山は馬場も良くないし、短い期間に2度も長距離輸送をしてまで使いに行きたくない。こちらのトライアルを使って勝てば皐月賞に行けばいいし、負けるようならどのみち本番じゃあ通用しない。それだけのことさ」
エーシンゴールドの野中調教師も「通用しなければ仕方がない」という思いで同じく若葉Sを選択し、皐月賞への権利取りに臨む。3戦目にして初めての芝となるが、「爪の形を見ても芝が合うと思うんだよな。今の段階でどこまでやれるか見てみたい」。馬を大事にし、余計な負担をかけたがらないトレーナーの決断は何とも不気味。出走できるようなら注意したい存在だ。
一方、トライアルや毎日杯の出走すら放棄して、早くもダービーに目標を絞り込んだのが、ヒヤシンスSでクビ差2着に敗れ、賞金加算に失敗した中竹厩舎のソロルだ。
「負けはしたけど、見たでしょ、あの脚。4コーナーをもう少しスムーズに回れていたら結果は違っていたと思う」と担当の白鳥助手は自信を深めたようだ。
次走は31日の伏竜S(中山ダ1800メートル)を予定。「できるだけ強いのが出てきてほしいね。前が引っ張ってくれればそれだけレースも楽になる。ここを勝てればダービーも近づくし、その後の交流重賞にも行けるようになる」と語気を強めた。
他馬とは違うローテーションになるが、ダービーにかける気持ちは他の陣営とも変わらない。ソロルにとっては今後の馬生をも左右する一戦となるだけに、注目してほしい。
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