【栗東】
◆プリンスダム(牡、父キングカメハメハ、母マリーシャンタル、栗東・池江泰寿厩舎)
兄姉がすべて勝ち上がっているプリンスダム
JRAでデビューした、兄姉はすべて勝ち上がっており、近親にはエアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ、ルーラーシップ、オレハマッテルゼといった、G1ホースが名を連ねる良血。
本馬は7月24日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩。8月15日に坂路で4F53.6〜1F13.1秒をマークしたが、併せたオンワードシェルタには見劣る内容。ただ、相手は障害競走のオープン馬なので、仕方ないところだろう。8月22日はCWでの3頭併せ、時計は6F87.7秒と非常に遅く、終いも12.6秒と特筆するほど速くない。予定されている9月1日(日)芝1800mのデビュー戦まで、あとは最終追い切りを残すのみだが、ここでどの程度の動きを見せるかだろう。なお、鞍上は浜中俊騎手を予定。
◆ビオラフォーエバー(牡、父スペシャルウィーク、母ミッドキャップ、栗東・松永昌博厩舎)
近親には、牝馬重賞で4勝を挙げたダイヤモンドビコーやダート短距離で5勝を挙げたゼンノベラーノ、そして、未勝利、ダリア賞と連勝したマキャヴィティがいる血統。
本馬は8/14の坂路で4F53.8秒をマークし、併せた古馬プランスペスカと同入。8/21にはCWコースで同じ相手に併せ馬を行っているが、今度はきっちりと先着。ウッドチップに脚をとられるようなシーンもあったが、6F85.8〜1F12.5秒とラスト1Fの動きはしっかりしていた。「血統的にも体型的にも中距離タイプ。追い切りを重ねるごとに動けてきましたし、初戦から」とは松永昌博調教師。デビューは9月1日(日)小倉芝1800mを幸英明騎手で予定している。
◆スズカグランデ(牡、父キングカメハメハ、母スズカグレイス、栗東・橋田満厩舎)
近親に1998年宝塚記念を制したサイレンススズカ、芝中長距離で4勝を挙げたラスカルスズカがいる血統。本馬は2012年北海道セレクションセールにて、2950万円で落札されている。
8月に入ってから、本格的な追い切りを開始しており、8月14日の坂路では、古馬スズカファイターに先行して最後は追いつかれる形。時計は4F55.7秒だったが、手応えはこちらが終始楽。そして、8月21日には、レースでの騎乗が予定されている武豊騎手が跨って、CWでの併せ馬。古馬ラスカルスピードを追走する形だったが、目一杯に追われて、最後は1馬身前に出た。6F86.9〜1F12.6秒と時計はやや平凡だが、軽快なフットワークが印象的な動きだった。9月1日(日)小倉芝1800mでデビューする予定となっている。
【美浦】
◆ダノンフォーミュラ(牡、父サクラバクシンオー、母ライジングサンデー、美浦・国枝栄厩舎)
全兄に現オープンのエーシンホワイティ(ファルコンS)がいる。先週の8月21日には坂路で4F50.7-36.6-24.3-12.4の好時計をマーク。ややゲート試験に時間を要したが、ここに来て一気に時計を詰めた。「もう少しトモが大きくなってくれば理想的だけど、全体的な体つきは悪くない。血統的にも距離はマイル前後が良さそう」と厩舎サイド。8月31日、新潟の芝1400mを内田博幸騎手で予定している。
国枝栄厩舎からはヴィンセンツイヤー(牡、父マツリダゴッホ、母ブリュメール)もスタンバイ。こちらは9月1日、新潟の芝1800mを同じく内田博幸騎手で予定している。
◆トーセンソユーズ(牡、父キングカメハメハ、母アンブライドルドブリーズ、美浦・加藤征弘厩舎)
おじに米GIを5勝したBanshee Breezeがいる。一昨年のセレクトセールにて4100万円で落札された。先週の追い切りは戸崎圭太騎手を背に坂路で4F52.1-37.8-24.9-12.4をマーク。じっくりと乗り込むに連れ、だいぶ軽快さが出てきた印象だ。「ウッドチップでもしっかりと乗ってきた。ひと追い毎に良くなっているし、いいモノを持っている」と加藤征弘調教師。9月1日、新潟の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。
◆マイネルレパード(牡、父ステイゴールド、母ジャングルムーン、美浦・畠山吉宏厩舎)
昨年のセレクトセールにて1200万円で落札された。半兄に現3勝のカリスマサンスカイ、近親にTangerine Trees(アベイユドロンシャン賞の勝ち馬)がいる。8月9日にゲート試験をクリアし、ここ2週はウッドチップコースで長めから負荷をかけた。「入厩後の追い切り本数は少ないけど、まだ時計を詰められそう。ステイゴールドの子で距離は長めのほうが良さそうなタイプです」と畠山吉宏調教師。9月1日、新潟の芝1800mを柴田大知騎手で予定している。
◆ミュゼリトルガール(牝、父ディープインパクト、母レインデート、美浦・大江原哲厩舎)
昨年のセレクトセールにて3600万円で落札された。8月に入ってからは田辺裕信騎手が3週連続で追い切りに騎乗。先週の8月23日には坂路で4F52.7-37.6-24.1-11.7の好時計をマーク。年長馬(3歳500万下)に優勢の手応えで先着するなど気配の良さが目につく。「ここまで順調に乗り込んできたし、一生懸命に走るタイプ。ちょっと燃えやすいところがあるけど、うまく気持ちの面をコントロールできれば初戦から楽しみ」と大江原哲調教師。8月31日、新潟の芝1400mを田辺裕信騎手で予定している。