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イコピコの半弟、リノリオが酒井学騎手でデビュー

  • 2013年09月09日(月) 18時00分
【栗東】
◆リノリオ(牡、父ダンスインザダーク、母ガンダーラプソディ、栗東・西園正都厩舎)
半兄イコピコに似ているというリノリオ

半兄イコピコに似ているというリノリオ

 半兄は同厩舎で管理され、2009年神戸新聞杯を制したイコピコ。「父は違うけど、長いところに適性がありそうな馬体をしているし、似ていますね」と西園正都調教師。
 8月2日に宇治田原優駿Sから栗東へ入厩。ゲート試験もあっさりとパスし、中間の追い切りは坂路とCWを併用。9月5日にマイネルマエストロ、タムロトップステイといった格上との併せ馬を行ったが、遜色ない動きを見せて、6F87.5〜1F12.3秒。全体の時計は遅いが、数字以上に評価してよさそう。デビュー戦は9月15日(日)阪神芝1800mを酒井学騎手で予定している。

◆オースミチャド(牡、父ネオユニヴァース、母レディオブチャド、栗東・松永昌博厩舎)
福永祐一騎手でデビュー予定のオースミチャド

福永祐一騎手でデビュー予定のオースミチャド

 半姉に2009年小倉2歳Sを勝ったジュエルオブナイルや芝で4勝を挙げたボーダレスワールドなどがいる血統で、2011年セレクトセール当歳にて、4100万円で落札されている。
 7月に入厩して、デビューへ向けた調整が進められていたが、適当な番組がないということで、一旦放牧へ。8月16日にグリーンウッドから栗東へ再入厩という形になったが「短期間の調整放牧でしたが、しっかり成長していますね」と松永昌博調教師。9月4日にレースでの騎乗が予定されている福永祐一騎手が跨って、CWコースでの併せ馬だったが、終始余裕のある手応えで、6F86.8〜1F12.3秒と終い切れる動き。乗り込み量も豊富なので、しっかりと力を出してくれるだろう。9月16日(月)阪神芝1400mでデビュー予定。

◆デュエット(牝、父コンデュイット、母ランニングヒロイン、栗東・須貝尚介厩舎)
スクリーンヒーロー半妹のデュエット

スクリーンヒーロー半妹のデュエット

 半兄に2008年ジャパンカップを制したスクリーンヒーロー、近親に2009年に東京新聞杯、富士Sを制したアブソリュートがいる血統。
 入厩当初から「じっくり仕上げていきたい」と須貝尚介調教師が印象を話していたように、当初の追い切りでは併せ馬を行っても遅れることが多かった。ところが、本数を重ねるごとにその動きが素軽くなり、8月29日の坂路では、先週デビューしたアイリッシュハープ(4着)に先着している。また、9月4日の坂路では、新馬アグリッパーバイオを追走して先着と、週を追うごとに動きが良くなっている。これなら、デビュー予定の9月14日(土)阪神芝1600m(牝)でのレースが楽しみだ。

◆シャドウダンサー(牡、父ホワイトマズル、母ダンスインザムード、栗東・角居勝彦厩舎)
名牝ダンスインザムード産駒、シャドウダンサー

名牝ダンスインザムード産駒、シャドウダンサー

 母はデビューから4連勝で桜花賞を制覇。半姉ダンスファンタジアは2011年フェアリーSを制しており、おじに1996年菊花賞を制したダンスインザダーク、おばに1995年オークス、1996年エリザベス女王杯を制したダンスパートナーなど、POGでもおなじみの血統。
 本馬はゲート試験に合格してから、放牧に出されており、8月15日にグリーンウッドから再入厩。この中間はエアウルフやグラッツィアといったオープン馬相手に追い切りを消化。特に、9月4日のCWでは、先行していたとはいえ、グラッツィアに先着し、1F12.4秒を馬なりでマーク。スピードある動きを見せている。9月15日(日)阪神芝1800mを戸崎圭太騎手でデビューする予定となっている。

【美浦】
◆キープアットベイ(牡、父Dunkirk、母Great Deep Bay、美浦・手塚貴久厩舎)
 バレッツマーチセールの出身。8月9日に入厩後も順調に調整され、坂路で4F49.7の好時計をマークするなどスピード能力の高さを見せている。先週の9月4日にはウッドチップコースで長めから追われ、騎乗した横山典弘騎手も好感触を得たようだ。「まだ少し緩さはあるけど、坂路で速い時計が出ているし、気性的にも初戦から動けそう。本質的には短距離向きのタイプだと思うけど、先々まで楽しめそう」と手塚貴久調教師。9月14日、中山のダート1200mを横山典弘騎手で予定している。

◆ニシノミチシルベ(牝、父タイキシャトル、母ニシノミライ、美浦・手塚貴久厩舎)
 祖母は桜花賞馬のニシノフラワー。叔母にマイラーズC2着のニシノマナムスメがいる。僚馬のキープアットベイと調教パートナーを組み、こちらも8月29日に坂路で4F49.7の好時計をマークするなど動きの良さが目につく。「楽に動けているし、素質の高さを感じる。いい馬っぷりをしているし、血統的にも楽しみ」と手塚貴久調教師。9月14日、中山の芝1600m(牝馬)を松岡正海騎手で予定している。

◆フォーエバーダンス(牝、父チチカステナンゴ、母リトミックダンス、美浦・矢野英一厩舎)
 今夏のキーンランドCを逃げ切ったフォーエバーマークの半妹。先週の9月5日にはポリトラックコースで終い重点に追われ、ラスト1Fを11秒台で駆け抜けた。「じっくりと時間をかけて乗り込み、ひと追い毎に良くなってきた。おっとりとした感じがあるし、お姉ちゃんに比べると距離には融通が利きそう。血統的にも期待しているし、長い目で育てていきたい」と矢野英一調教師。9月14日、中山の芝1600m(牝馬)を村田一誠騎手で予定している。

◆フジノグランデ(牝、父アドマイヤムーン、母フォーチュン、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 2011年のゴドルフィンマイルを制したSkysurfersの半妹。坂路を中心にしたメニューでキビキビとした動きを見せており、先週の9月4日には年長馬を相手に4F52.7をマークした。「初時計を出したときから馬なりで楽に動いていたし、皇成(三浦皇成騎手)も走る感触をつかんでいるみたい。いい意味で前向きだし、初戦から楽しみ」と鹿戸雄一調教師。9月14日、中山の芝1600m(牝馬)を三浦皇成騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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