【栗東】
◆レッドアルゴ(牡、父クロフネ、母ハリウッドドリーム、栗東・友道康夫厩舎)
半兄にCBC賞連覇など、重賞3勝を挙げているマジンプロスパーがいる血統。また、本馬は2012年セレクトセール1歳にて、2000万円で落札されている。
本馬はゲート試験合格後、CWでの追い切りを中心に調整を続けているが、10月23日には新馬ジェットブラックと併せて遅れていたが、翌週30日は、古馬グリッターウイングを追走して、最後は僅かに先着する動き。時計のCW6F80.8-1F12.6秒は非常に優秀。マジンプロスパーもCWでの追い切りでは6F80秒を切るような時計で動く馬だけに、攻めで動き出したのは楽しみ。11月10日(日)京都芝2000mを和田竜二騎手でデビューする予定。
マジンプロスパー半弟レッドアルゴ
◆グッドイヴニング(牝、父コマンズ、母イブニングアフェア、栗東・西園正都厩舎)
近親に2005年東京ダービーを制したシーチャリオット(当時は船橋・川島正行厩舎に所属)がいる血統。また、父産駒には福島芝1200mで新馬勝ちしたブルーストーンなどがいる。
本馬は10月19日にヒルサイドステーブルより栗東へ入厩。翌週にはゲート試験に合格。そして、10月31日のCWでの追い切りでは、古馬レッドクラーケンと併せて、半馬身ほど先着。6F80.1-1F12.6秒と非常に優秀な時計をマークした。入厩から日が浅い段階でこれだけ動けることについて「牧場でもかなり乗り込まれていましたからね。すでに動ける態勢は整いました」と西園正都調教師。11月10日(日)京都芝1200mをM.バルザローナ騎手でデビューする予定となっている。
バルザローナ騎手でデビュー予定のグッドイヴニング
◆オメガヴェンデッタ(牡、父ゼンノロブロイ、母ビハインドザマスク、栗東・安田隆行厩舎)
半兄マスクトヒーローは道営で2連勝して、中央に転入。JRAではダート中距離で4勝を挙げている。また、母は現役時代に、2001年スワンSなど重賞3勝を挙げている。なお、本馬は2011年セレクトセール当歳にて2500万円で落札されている。
入厩から入念に調整を続けており、10月30日の坂路では、先週デビューしたチャーマー(9着)と併せて、2馬身先着。4F53.7秒は標準も、1F12.0秒は破格の数字。「追い切りでは水準以上に動いていますね。ただ、まだ幼い面があるなど、課題もあるので、そのあたりを能力でどこまでカバーしてくれるか」と安田隆行調教師。11月9日(土)京都ダート1400mをC.ルメール騎手でデビューする予定。
半兄にマスクトヒーローがいるオメガヴェンデッタ
◆ボンセジュール(牝、父ダイワメジャー、母マウンテンミステリー、栗東・藤岡健一厩舎)
小倉芝1200mを新馬勝ちしたメジャーミノル、東京芝1400mを新馬勝ちしたダイワジェシカなど、兄姉がデビュー勝ちしている血統。
本馬は10月10日にゲート試験に合格。その時のラップタイムは1F14.3秒だったが「出るのは普通だけど、出てからが速い。時計は出していませんが、実戦ではハナを切ることができるダッシュ力はあると思います」と藤岡健一調教師。牝馬ということで、あまり速い時計を出した追い切りを控えているようだが、10月30日の坂路ではバイスブルーと併せて、4馬身近く先着しており、動きも上々。11月10日(日)京都芝1200mで兄姉に続く、デビュー勝ちを目指す。なお、鞍上は藤岡康太騎手を予定している。
藤岡康太騎手でデビュー予定のボンセジュール
【美浦】
◆カフェテキーラ(牡、父マンハッタンカフェ、母カフェララルー、美浦・松山康久厩舎)
半兄にカフェマーシャル(現3勝)、カフェシュプリーム(現4勝)、カフェリュウジン(現2勝)とコンスタントに走る血統。「動きもいいし、かなりの素質を感じる。兄たちよりも長めの距離が良さそうだし、これは楽しみ」と松山康久調教師。11月9日、東京の芝2000mを勝浦正樹騎手で予定している。
◆コスモキングダム(牡、父Empire Maker、母Lu Ravi、美浦・手塚貴久厩舎)
昨年9月に開催されたキーンランドセールにおいて110万ドルの高値で落札された米国産馬。ここ2週は柴田大知騎手を背にビシビシと追われており、順調な仕上がりを見せている。「ちょっと終いの伸びに物足りなさがあるけど、追い切りの本数自体は十分に足りている。500キロを越す大きな馬でパワフルな走りをするし、血統的にもダートの短い距離が合っていると思う」と手塚貴久調教師。11月9日、東京のダート1300mを柴田大知騎手で予定している。
◆デイライト(牡、父ステイゴールド、母タイニーナイトラヴ、美浦・武藤善則厩舎)
母は短距離戦で2勝。昨年のセレクトセールにおいて3500万円で落札された。10月23日に坂路で4F50秒6の好タイムをマークしており、素質の高さを感じさせている。「まだ全体的に緩さがあるけど、バランスのいい体つきをしている。柔軟性もあるし、先々まで楽しみな1頭です」と武藤善則調教師。11月9日、東京の芝2000mを視野に入れている。
◆ロードデューク(牡、父フジキセキ、母レディプリンセス、美浦・古賀慎明厩舎)
マイルCSなど重賞5勝の名牝・シンコウラブリイ(3代母)に遡る一族。祖母にチューリップ賞2着のレディミューズ、叔母の新潟2歳Sなど重賞2勝のシンメイフジがいる。「しっかりとした馬格でパワー型のイメージ。そんなに目立つ時計は出していないけど、併せ馬の反応もいいし、前向きな性格で順調に乗り込めている。いいところがありそう」と古賀慎明調教師。11月10日、東京のダート1600mをムーア騎手で予定している。