昨年8番人気で3着マキシマムドパリとダブるダイワドレッサー/トレセン発秘話
◆“脇役陣”も軒並みハイレベル
「シンハライトという、とても強いライバルがいなくなって残念だけど、ほかにも強い馬がたくさんいる。みんな勝ちたいと思っているから簡単ではないよ」
秋華賞に臨むにあたって気持ちを引き締めていたのはジュエラーのM・デムーロ。オークス馬がいなくなったとはいえ、GIともなれば、他の“脇役陣”も軒並みハイレベル。舞台はマギレの起こりやすい京都内回り2000メートルだけに、伏兵が大駆けする可能性も十分ありそうだ。
どういう馬がこのレースで穴を出すのか? それは過去に好配当を演出した馬の傾向を探ればヒントが見つかるかもしれない。昨年、8番人気で3着に入ったマキシマムドパリの松元調教師はこう話す。
「ウチの馬は条件戦(500万下)を勝ったばかりで人気はなかったけど、春の時点でクイーンズリングの2着(菜の花賞)とか、GIIフローラSで3着とか強い馬とやって崩れていなかったからね。唯一崩れたオークスだって最初のコーナーで進路が狭くなって位置取りが後ろになったのがこたえただけ。しまいはいい脚を使っていたし、秋華賞の時もやれるという手応えは持っていた」
さらに「京都の内回り2000メートルは競馬が難しいけど、乗りやすいタイプだった。そういう意味でも好走の要因はあった」とも…。
過去に実績馬と好勝負をした戦績があって、京都内回り2000メートルを自在にさばく競馬センスがある馬…今年ならラジオNIKKEI賞2着など重賞実績があり、レースも上手なダイワドレッサーあたりがイメージとダブる。よくよく思えばオークス8着というのもマキシマムドパリと同じ。ビッシュの陰に隠れているが、鹿戸キュウ舎のもう1頭がなにやら気になってきた坂路野郎である。(栗東の坂路野郎・高岡功)