第1週の古馬の中山金杯が1分59秒0(59.3−59.7秒)の決着で、古馬1000万の初日の出賞が2分00秒8(60.5−60.3)というのが今季の馬場コンディション。
これを基準にして考えると、2分00秒4(60.6−59.8秒)の勝ち時計は、まずは期待通り。古馬1000万特別の上がりが35.9秒だったのに対し、京成杯は35.3秒。同着となった勝ち馬2頭は上がり34.9〜8を記録しているから、古馬1000万組は大きく上回っている。
だいたい古馬準オープンレベルとみて良く、これなら3歳のオープンとしては、まあまあ合格。Aランクとはいえないが、直線11.3−11.7秒のところで2頭ともに伸びたから、Aランクの3歳馬に近いとしていいだろう。
ヤマニンセラフィムは好位のインをつき、坂の地点でスパートを待つ余裕があった。調教ほど首の高い面もなく、レースセンス十分だった。母はマイラー色が濃かったが、距離2400mぐらいまでは平気だろう。
ローマンエンパイアは中団でうまく折り合っていた。こちらは外を回って進出、上がり34.7秒で伸び、ゴール寸前に並んだところでもう一回しぶとく伸びているから、レース内容としては十分。この兄弟の中で初めて距離をこなした。ただ、馬体重ほど大きくは見せず、父サクラローレルは同じ3歳春、もっとスケールにあふれていた気がするがどうだろう。期待している分、父ほどではないような気もしてしまった。
特注は3着のブリガドーン。ただ1頭の牝馬だった点を考慮すると、これはAランク。クラシック級(オークス向き)としていい。レース前はうるさいが、実戦では折り合う。
サスガはデキ絶好とみえたが、残念ながら迫力負けだった。ちょっと評価は下がる。