勝ち時計の1分47秒6は、95年のスキーキャプテンと並ぶレースのタイレコード。抜けた馬はなく、2番手グループの組み合わせとみられていたが、今年の3歳勢のレベルの高さを示すような好時計だった。
勝ったメジロマイヤーは逃げ切って2連勝していたが、今回初の1800mを2番手で抜け出す形。行きたがる面もなく、上がり35秒4-11秒8でまとめたから立派。迫力こそ感じさせないがレース巧者だ。サクラバクシンオー産駒というと、スプリンターとみられてしまいがちだが、サクラユタカオー、テスコボーイとさかのぼる父系ラインは中距離型で、またバクシンオーの産駒は最初からある程度距離をこなしている。母方にはスタミナ色も濃く、このメジロマイヤーの評価は低くとも2000mぐらいは大丈夫だろう。また関西のトップクラスに味のある1頭が加わった。
2着アグネスソニックは朝日杯の5着馬。キャリアでも勝り、この程度の相手ならこのぐらいの好走は当然というしぶとさをみせたが、こちらの方は逆に距離はギリギリ。はっきりマイラータイプだ。
期待したカゼニフカレテは3着止まり。この時期だけに、負けてもともと。もっと可能性を試す強気なレースをして欲しかった。
人気のメガスターダムはスタートで落馬寸前の不利。今回の凡走は仕方がない。もう一度、ステップレースで再注目だろう。
今年のクラシックは大接戦になりそうだ。