4歳サンライズペガサス(サンデーサイレンス)の圧勝だった。前走の大阪城S2000mでは、安藤勝騎手はテン乗り。また、レースの流れが1000m通過61秒0のスローだったため、早めにまくって出る形でトウカイパルサー以下に辛勝だったが、今回の勝ち方がサンライズペガサスの本来の形だろう。
エアシャカール、マチカネキンノホシなどを前に置いて進み、一気にスパートした直線は上がり33秒8。武豊騎手が良くみせるサンデー産駒の爆発力をフルに引き出す乗り方で、さすがは安藤勝己、わずか2戦目でサンライズペガサスの長所をフルに引き出した。
カギは予定される春の天皇賞の3200mだが、菊花賞で期待してみていた印象からすると、ステイヤータイプではない。乗り方にもよるが、3200m向きではない危険はある。
2着した5歳エアシャカールは、かつてのカリカリする気性が薄れ、古馬らしい重量感が出てきた。長期休み明け、59キロなどがあって2着だが、こちらは天皇賞に自信をもって出走できる。早め早めに動く正攻法で力を出せたのも大きい。
マチカネキンノホシは直線、うちのエアシャカールと、外のサンライズペガサスに左右から寄られる形の不利があったが、はじき飛ばして伸びる脚いろではなかった。気性面では落ち着きを増し、かかる面もなくなったが、どうやら未完の大器は、未完のまま・・・の恐れが出てきた。
4番人気テンザンセイザは正攻法も、距離延長も疑問。タメたときの大駆けタイプだ。